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ジャイアント・ディファイが2019モデルで刷新! より速く、快適に
2018.07.31
パフォーマンスを追い求めたエンデュランスバイク
ジャイアントのラインナップのなかで、その登場時から「快適性」を求めるライダーへのカテゴリーを担ってきたディファイ。
同社のグローバルプロダクトマーケティングマネージャーであるアンドリュー・ジャスケイティス氏は、「この新ディファイはXロードでも、グラベルロードでもバイクパッキングでもない、パフォーマンスを追い求めた”エンデュランスレースバイク”だ」と語る。
それは近年欧州で盛り上がりを見せるグランフォンドのようなレースを主眼とし、「より速く、快適に走り着るための柔軟性とコントロール性能の両立」を長い開発期間をかけることで実現したのだ。
そのためのポイントとなるのは、これまでジャイアントが培ってきた独自の「Dフューズ」システムを昇華させるたことにある。
快適性をになうシートポストをD型断面形状とすることで、路面からの衝撃を受けた際に前後方向へしならせながらもペダリングパワーを逃がさない。上質な走行感を生み出すこのシステム。
今作にあたっては、それをコックピット側の「コンタクトSLR」ハンドルバーへも採用した。シートポストと同様のD型形状によって(平らな部分が地面側へ向くことで)しならせるこのハンドルシステムは、同社が長年にわたって試行錯誤を繰り返した末の自信作であるという。
それは下ハンドルを持った際、荒れた路面にてハンドルを押さえつけようとする”プッシュ”動作において10%の追従性を、そしてスプリントなどでハンドルを”引く”動作に対して30%の剛性を生み出したのだ。
同時にシートポストのDフューズにおいても、最大12mmのトラベル量を持たせることで、路面からの振動をいなし疲労を最低限に抑えるのである。
もちろんこのディスク時代においてリア幅142mm、フラットマウント、12mmスルーアクスルと言った最新ディスクブレーキ規格にも対応。天候、路面状況を問わないあらゆるコンディションで安定したコントロール性を持たせる。ワイヤをシームレスとしたというのは、同社のエアロモデルプロペルの後に出たモデルとしては当然のことだろう。
広がったタイヤクリアランスによって32Cまでのタイヤが装着でき、それはまるでストロークの長いサスを使うことと同様のライドフィールを与える。そしてフェンダーマウントにも対応するといった多様性も兼ね備える。
他社が電子式サスペンションからバンパー内蔵など、さまざまな工夫をこらし快適性を得ようとするこのカテゴリー。そこにおいてジャイアントは奇をてらうことなく既に自社内で定評のある技術を最大限に生かした。そしてアンドリュー氏は「それがジャイアントのやり方」と、断言した。
アルプスの麓、イタリアはサンタカテリーナヴァルフルヴァにて行われたニュー・ディファイ・テストライド。そのファーストインプレッションは、サイクルスポーツ10月号で詳しくお届けする。お楽しみに!