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TOJで日本人最高位!チャンピオンシステム 西薗 良太 インタビュー

今年チャンピオンシステムに移籍した西薗良太選手が、ツアー・オブ・ジャパンで日本人最高位を獲得!2013年5月19日のチャンピオンシステムアフターパーティーでショートインタビューを試みた。

text&photo:中島丈博

中島(以下N):チームにはもう慣れましたか?

 

西薗選手(以下R):そうですね、形としてはだんだん分かってきて、まあ海外チームだからこういうのが普通だっていうのはあんまりなくて、うちのチームはうちのチームでのスタイルっていうだけなんですけど。

 

N:西薗さんは言葉ができるから、違和感ないですね。

 

R:まあ楽ですよね。特にこのメンバー、今来てる日本のメンバーって国籍全員違うんですよね。唯一共通で英語が喋れるって感じなので。母語じゃない人がかなり多いんですよ。彼なんかアメリカ人ですけど、それこそエストニアとかアジア系とかなんで、テキトーな英語話してても誰も怒らないです。通じればオッケー。

 

N:今回TOJでは、最初の目標はどのような感じで参加されたんですか?

 

R:トレーニングの感じと出力的な数字っていうのがいくつかあって、できるだろうと言われたのはずばり6位以内だったんです。ぎりぎりそれに滑り込んだって感じだったんですけど、でも上位5人を考えると今ロードレースで持ってる実力の持ち札でやれることはやったなっていう感じはあって、あんまり後悔するところはなかった。なのでさらに5人に近づくためには、あとは地脚、実力自体を上げていくっていう感じですね。

 

N:いま、ご自身の持ち札っていうのはどこなんですか?

 

R:基本的に一口には言えないですけど、ロードレースの時のポジショニングだったり純粋な身体的な能力だったりそういうのを複合したロードレースの能力。そういう持ち味を全部使ってみてこの結果だったから。

 

N:今回のキーになったステージはどこですか?

 

R:やっぱ飯田ですかね。飯田は序盤からかなりレース荒れましたし、途中アタックかかって、どれがいってもおかしくなかった。でそれを上手く見ながら本当に重要な場面できちっと脚を使っていく、それで使わないとまた取り残されるっていうすごい難しいレースだったんですけど、そこをちゃんと読み切ってきちっと行けるところで全開で行けて、最終的に追走に残ったっていうのはすごく大きかった。後ろにかなりタイム差も付きましたし、何となくそこがあそこで見えてきました。

 

N:今後の予定は?

 

R:熊野に出て、国内選手権は両方走ります。

 

N:TTとロードレースと?

 

R:はい。そこから先は未定なんですけど、ツアー・オブ・チンハイレイク(中国)のメンバーに一応入ってて確定するかどうかは分からないです。

 

N:TT全日本チャンピオンでしたが。

 

R:そうですね、ロードもやっぱり欲しくて、海外チームにいるってことと、僕の脚質を考えると今年のコースっていうのはすごくチャンス。つまりコースが厳しすぎて集団が機能しにくい、比較的力勝負になりやすいコースであるってことと純粋に上りが得意だってことっていう二面でかなりチャンスだと思ってるんで。ダブルで狙うっていっても、じゃあ何か特別なことをするのかっていったら何もすることはなくて、両方一生懸命やるくらいなんですけどね。

 

N:頭でも計算して、どんどん進めていくタイプ?

 

R:準備は計算して、最後は直感の方が速い。身体的な準備とかは練習でこういう場面があるだろうと想定して練習するんですけど、実際のレースでは逆に頭で何も考えないで状況だけ目を見開いてれば勝手に体が動く。

 

N:逆にそこでちゃんと動くような体を作っておくことが大切なんですね。

 

R:体の方がよく知ってます。

 

残念ながら、2013年6月9日の第17回全日本選手権 個人タイムトライアル・ロードレース大会では1秒差でタイトルを失ってしまった西薗選手。6月23日に大分県で行なわれる全日本自転車競技選手権ロードレース2013で念願のロードチャンピオンを狙う。

 

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