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ハイテクアパレルの最右翼!ゴアバイクウエア

ゴアテックスといえば、透湿性と防水耐久性を兼ね備えた快適素材として、その機能の高さは誰もが知っている。サイクルスポーツでは、今シーズンから本格展開されるゴアバイクウエアのクオリティの秘密を探りに、日本ゴアの岡山工場を訪れた。

text&photo:大前 仁

「水蒸気は通すが、水は通さない」ゴアテックス

W・L・ゴア&アソシエイツ社のボブ・ゴアが延伸多孔質PTFE(ポリテトラフルオロエチレン=フッ素樹脂の一種)を発見したのは1969年のこと。これがゴアテックスの元祖だ。このPTFEを延伸することによって、孔径を自由にコントロールできるため「水蒸気は通すが、水は通さない」フィルム構造の製品を可能にした。ゴアテックス・ファブリクスやウィンドストッパー・ファブリクスなどは、すべてこの基幹技術に基づく。

「ロード」「MTB」それぞれ3シリーズをラインナップ

このゴア社が直々にデザインし生産するバイクウエア、それがこのゴアバイクウエアだ。ゴアテックス・ファブリクスの高い透湿防水性能、そしてウインドストッパー・ファブリクスの高い防風性能など、素材の特性からしてアウターウエアやミッドレイヤーにダントツの実力を発揮しそうだが、ロード、MTB双方に3シリーズずつ設けられたラインナップは想像以上に充実している。指付きグローブなら男女合わせて23種類もそろうほどだ。

 

デザインはシンプルで、細かいアイディアに満ちている。とくにMTBウエアは大人のツーリングに最高のマッチングだ。アクセサリー類もソックスやシューズカバーに至るまで豊富で、もちろん性能は折り紙付きなのだから、運ぶのにうれしい悲鳴が出そうだ。

岡山には日本ゴア社のPTC(プロダクション&テクニカルセンター)が置かれている。ゴアテックス・ファブリクスを使用したレインウエアやグローブ、シューズなどはここで厳しい検査を受けて製品化される。

写真下・左:素材だけでなく、細かい工夫も随所に凝らされている。セミオートのファスナーを使った前立てに、さらにライディング中に上下しやすいように口でくわえることのできる合皮のタブがエリに付けられている。(オキシジェンGT ASジャケットなど)

 

写真下・右:3層からなるゴアテックス・ファブリクスの白いフィルムがゴアテックス・メンブレンだ。

オキシジェンGT ASジャケット

価格:2万8350円

サイズ:S、M、L

カラー:ホワイト/ブラック、スプラッシュブルー/ブラック、レッド/ブラック、ブラック

■28年前、ゴアバイクウエアがいちばん最初に手がけたアイテムがこのジャケット。ライディングフォームを考え抜かれて作られたカット、細部に至るまで凝らされた工夫、そして202gを達成した超軽量ジャケットだ。

ゼノン S ジャージ

価格:1万6800円

サイズ:S、M、L

カラー:スプラッシュ・ブルー/ホワイト、レッド/ホワイト、ブラック/レッド

■ポケット等の縫い目をソニックシームにするなど、極限まで軽量化を図った半袖ジャージ。メッシュ素材の面積も大きく、真夏のライディングまで対応する。再帰反射のアクセントデザインは、ゼノンシリーズのアイコンだ。

 

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