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現行モデル、6770アルテグラDi2多段変速に対応

2012年は、シマノのコンポーネント最高峰グレードであるデュラエースのモデルチェンジが発表され一躍注目を集めている。しかし、その影に隠れてアルテグラにも見逃せない進化がもたらされているのだ!

 

text&photo●ナカジ編集長

ファームウエアのアップデートで対応

最新型の機械式デュラエース9000系が発売され、各地のプロショップ店頭に並びだした。すでに手に入れたり、ショップで購入計画を立てている人も多いことだろう。

だが、その電動モデルである9070系デュラエースDi2が気になっている人も、また多いと思う。7900系から大きく進化した9000系。その電動モデルとなれば無理もない。

 

9070系になって、あたらしく追加された機能のひとつに多段変速機構がある。これは変速スイッチを押しっぱなしにすれば、一気にシフトチェンジが可能となるものだ。カンパニョーロの電子式コンポーネント、EPSシリーズではすでに装備されている機能である。 この多段変速機構をシマノのコンポーネントでいち早く体験する方法がある。それは、現行のアルテグラDi2(6770系)のファームウエアをアップデートすることだ。12月14日に行なわれたシマノの発表会で正式に公表された。

変速段数、スピードは15パターンから選択可能

アルテグラDi2を販売しているショップは、「Eチューブプロジェクト」というソフト。およびSM-PCE1/SM-BCR2というアダプターを持っている。これは、システムの故障診断、ファームウェアアップデート、カスタマイズなどを行なうための機材である。

2012年の12月に発表されたEチューブプロジェクトのver.2.2.0がインストールされたパソコンとアルテグラDi2を、SM-PCE1/SM-BCR2を介して、デュアルコントロールレバーの未使用ターミナル部分に接続し、アルテグラDi2内のファームウエアをアップデートするのだ。

 

これにより、変速スイッチを押しっぱなしにすることでの変速段数を10段一気変速、2段もしくは3段一機変速の3パターンから。さらに変速するスピードを5段階から選択することが可能になる。

ロングライドの峠を超えたときに、一気にシフトアップしたいのか。レース中のペースアップに対応するため、とりあえず2段変わってほしいのか。自分が走っているときに、どの機能を必要としているのかをシュミレーションしてからアップデートをすれば、アルテグラDi2はライド中のより強い味方になってくれることだろう。

 

 

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