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タイムペダルの最新モデル エックスプレッソ8カーボン

1986年からビンディングペダルを作り、多くのノウハウを持つ同社が、2013年モデルとして登場させたのがエックスプレッソシリーズだ。前作のアイクリック2カーボンユーザーであるナカジの短評をどうぞ
text&photo●ナカジ編集長

軽く、広い踏み面を持ったエックスプレッソシリーズ

少ない力で、簡単にステップインできることで評価のある、タイムのアイクリック2シリーズに、よりも軽く、広い踏み面を持たせたものがエックスプレッソシリーズだ。 上位モデルからエックスプレッソ12チタンカーボン、8カーボン、6、4、2と名前が付けられている。今回使用したのは8カーボンだ。ボディにカーボン繊維で強化した複合材を使用し、ビンディングのバネにあたるパーツには、カーボン製プレートを採用。アンギュラー&ラテラルフロートという一定方向ではなく、ある程度自在にクリートが動くタイム独自の機構を備えている。クリートは前作のアイクリック2と共通。アイクリックカフェクリートを使用する。

大型化されたボディー

アイクリック2とエックスプレッソを並べて見るとまずはその大きさの違いに目がいく。アイクリックの全長が103.9mmに対して、エックスプレッソは107.2mm。裏側を見るとカーボン製プレートも長くなっている。
ペダルシャフトからシューズのソールまでの距離は13mmと同じ。踏み面はアイクリック2が53.8mm、エックスプレッソが61.6mmと大幅に広くなっていることがわかる。また、エックスプレッソのボディー側面のほうがスリムになっているので、コーナーリング中に地面とペダルを擦りにくくなっている。

”タイムらしさ”を生かした進化

2012年のユーロバイクではじめて目にし、エッジの効いたデザインが記憶に残ったペダル。左股関節の動きが少しよくない自分にとって、今いちばんしっくり来ているペダルがタイム。その最新モデルということもあり、性能が気になっていた。 使い慣れたオペラ・ジョルジオーネに取りつけて走ってみると、ステップインの容易さは、アイクリック2シリーズからしっかりと受け継がれていることを実感。ペダルに足を置いて少し力を込めれば、カチッとクリートをキャッチ。 踏み面が大きくなったことにより、ペダルのしっかり感は確実にアップしている。また、タイムの特徴であるフロート機構に対して、クリートが安定しなくて苦手と感じる人にとっては、安定感の向上を感じることができると思う。タイムのペダルを使ってみたいけれど、フロートしすぎることでためらっていた人は試す価値がある。 タイム・エックスプレッソ8 価格/1万8900円 重量/195g(ペア、カタログ値) ※クリート付属 こちらは限定モデル。 タイム・エックスプレッソ8プロ 価格/1万8900円 重量/190g(ペア、カタログ値) ※クリート付属 http://www.cyclesports.jp/depot/detail.php?id=5595

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