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主力選手の移籍、新たなエース飯野、ベテラン真理の加入 2013宇都宮ブリッツェンチーム発表会
2013.02.11
目標はJプロツアー個人総合、チーム総合優勝の2連覇。そして全日本選手権優勝
宇都宮市内にある宇都宮グランドホテルで行なわれたチームプレゼンテーション。ここでは、今年のメンバー、そしてチームの目標について発表された。
昨年に続き、栗村修監督が指揮をとる。いままでは、Jプロツアーを制覇することを目標に活動してきたブリッツェンだが、2012シーズンでそれが見事に達成された。そして2013シーズンは、追うものから追われるものになり、ふたたびJプロツアー制覇を目指す。ただ、そこには昨年以上の困難が予想される。
エース増田成幸は、キャノンデールプロサイクリングチームへ移籍。昨年までチームメイトでJプロツアー個人ランキング3位の初山翔がブリヂストンアンカーへ。そして、キャプテン廣瀬佳正は選手を引退し、GMに就任。戦力はかなりダウンしている。ここにヨーロッパから土井雪広が戻ってくるほか、シマノやニッポなど強豪チームと闘わなければならないのだ。そしてもうひとつの目標が、全日本選手権での優勝だ。昨年は増田が2位。飯野が4位という成績だった。普段は海外で活動している日本人選手も帰国し、激戦が予想されるこのレースの勝利をねらう。
エース飯野! さらに、ベテランから若手まで選手を補強
今年チームのエースを務めるのは飯野智行(左写真左側)。昨年は全日本選手権で4位、2012のJプロツアー最終戦の輪島で優勝を飾った23歳。期待の若手だ。「フィジカルの強さに、経験値がくわわればもっと強くなる。」と監督も期待を寄せる。
キャプテンは引退した廣瀬に代わって中村誠(右写真)。「チームのために走るという意識はもちろん大切。でも、自分のために走るという自覚もまた大切にしてほしい。その結果チームのためになっていくと思う。」と語った。
新加入選手は4人。最年少18歳の城田大和は沖縄県出身。3月に卒業する高校生だ。同郷の普久原奨の後輩にあたる。郡司昌紀は中央大学出身の22歳。U23の全日本TT選手権で2年続けて2位を獲得。廣瀬が抜けたあとのルーラーの役割を期待される。鈴木近成(もとなり)は地元栃木県の出身。作新学院から法政大学へと進み、昨年はボンシャンス飯田に在籍していた。脚質はスプリンターだ。そしていちばんのビッグネームは鈴木真理(左写真右側)。全日本選手権優勝1回。アジア選手権優勝2回。アテネオリンピック日本代表など輝かしい戦績をもつ。昨シーズン途中で大腿骨骨折というアクシデントに見舞われ、いまもまだ復調できてはいないが、自身の活躍はもちろん。ベテランとしてチームの若手にその経験を伝えていく立場を担う。
強みであるチームワークを生かして今年も勝利をねらう!
2013シーズンは、ヨーロッパから国内レースシーンに帰ってきた土井が、Jプロツアーでは強力な走りを見せるだろう。その土井について何か攻略法があるのか、栗村監督(写真左側)に聞いた。
「まず、土井が引退せずに国内レースに復帰するということを非常に嬉しく思っています。彼が、レースに出ることで、彼の経験が国内のレース展開やチームにフィードバックされることを期待しているからです。それによって国内のレベルアップにつながればと思っています。
ライバルとしてですが、ヒルクライムレースのようにフィジカルがものをいうレースでは、選手個人個人の力をアップしてもらわないと勝利は難しい。でもロードレースであれば、ブリッツェンの強みであるチームワークを生かして闘えば勝てると考えています。われわれが、これまでもこれまでもそうしてきたように。」
地域密着型自転車が、どんな活躍を見せてくれるのか、2013シーズンも注目したい。