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第18回シクロクロス全日本選手権 、初開催のふもとっぱらで竹之内悠が連覇

12月9日(日)、静岡県富士宮市の朝霧高原「ふもとっぱら」の特設コースにおいて、第18回「全日本シクロクロス選手権大会」が行なわれた。
text&photo●Ryuta Iwasaki

霊峰富士の麓で行なわれたシクロクロス全日本

富士山望むことのできる広大な草原のコースは、連続するタイトコーナーと直線が交互に設置された、1周2900m。コーナリングテクニック、そこからのスピードアップが勝負のカギになる。
88人がスタートラインに立ったエリート男子は、雪がちらつく午後13時にスタートした。太陽は出ているものの、気温は3度Cほどと低い。序盤の混走から抜け出したのは、竹之内悠、丸山、小坂光の3人。そのあとを中原義貴、沢田時が追う展開に。 2周目に入ると前の3人に沢田が追いつき4人のパックに。先頭は前が何度もトップが入れ替わる積極的な展開。3周目で竹之内がペースアップをはかり独走を狙うものの、3人が追い再び4人のパックに。 沢田時、小坂光、丸山もそれぞれにアタックをかけて、パックはばらけるものの、大きな展開がないまま残り2周を迎え、再び竹之内悠がアタック。小坂光が反応して食らいつくもその差は開いていった。 「それまでに丸山選手のアタックを抑えて、脚を使ってしまってキツい状況で、竹之内選手が動いたので、ついて行けなかった」とは小坂光選手。
結局竹之内はそのまま独走で優勝。全日本選手権連覇を達成。2位には好走を見せた小坂光。そして3位には、スタートで出遅れたものの徐々に差を詰めながら走り続けたベテラン小坂正則が入った。 連覇を達成した竹之内悠は、「最初から飛ばして行きたかったけど、調子に乗りきれなかった。世界選に向けて調整していきたい。」と話した。 ゴールラインを通過後に悔しそうにハンドルを叩いた小坂光は、「コンディションはよかったし、今回は自信をつけることができた。歯が立たない相手ではないと思うので、来年は勝ちます」と語った。

地元で初開催の全日本選手権で優勝をはたした宮内佐季子

女子は最終周回前半に、独走していた豊岡英子がコースの杭にぶつかりストップしている間に追走していた宮内佐季子が追い抜きトップに。豊岡英子が追うが、そのままの順位でゴールラインを通過。3位には福本千佳が入った。 宮内は「前日の試走とコースコンディションが違うので、テクニックに自信のない私は、豊岡さんや福本さんの走りを見て、自分の走り方を決めました。豊岡さんのトラブルに助けられた部分もあるけど、地元で勝てたことはとてもうれしい。」と話した。 豊岡は「自分のミスで負けたことが悔しい。でも、これからも頑張って走り、みなさんに恩返ししたい。」と話した。
(写真左)来シーズンから日本に拠点を移した土井雪広も好走を見せる。(写真右)丸山をパスし3位に入った小坂正則
追走を振り切り連覇を達成した竹之内悠 (エリート男子リザルト) 1位 竹之内悠 チームユーラシア 1時間36秒 2位 小坂光 宇都宮ブリッツェンシクロクロス +3秒 3位 小坂正則 スワコレーシングチーム +24秒 (エリート女子リザルト) 1位 宮内佐季子 クラブ・ヴィエント 37分29秒 2位 豊岡英子 パナソニックレディース +17秒 3位 福本千佳 同志社大学 +29秒