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ユーロバイクレポート パート1
2012.09.12
年に一度、最新のバイクシーンが見える!
今年で21回目の開催となったユーロバイク。世界中のメーカー、ディストリビューター、メディアが一同に集まり、来年の新製品を発表する。日本で開催されるサイクルモードは消費者に向けたものだが、ユーロバイクはよりビジネスショーとしての意味合いが大きい。49カ国から250もの出展者が集い、14個あるホールに所狭しとブースがならぶ。4日の会期中、3日間が関係者向けで、その期間は毎日どこかのブランドでプレゼンテーションが開かれ、366のアイテムが、この期間中に世界初お披露目となった。毎年ニューモデルの発表時期がどんどんと早まってきてはいるが、このショーが重要なのは変わらない。まずはロードバイク完成車から見ていこう。
一度見たら忘れられないスタイリング ルック・675
2010年ルックは、ZED2クランクやCステム、Eポストシステムなどの独自規格を満載したフラグシップモデル「695」を発表した。その次の一手がこの「675」。グレードとしては695の下に位置するモデルで、ノーマルのクランクが使用できるように、BBはプレスフィットタイプを採用し、シートポストも27.2mm径の真円タイプとおとなしい作り。しかし、ステムにはやはり独自規格を盛り込んできた。「
Aステム」と呼ばれるもので、トップチューブからつながる美しいラインが魅力的だ。このステムを採用することで、フレームと合わせてトータルにバイクを設計し理想のハンドリングを実現している。シマノDi2、カンパニョーロEPSすべての電動コンポーネントをアセンブルすることが可能となっている。国内販売予定あり。
695のエアロロード登場!?
一見695に見えるが、よく見て欲しい。そう、ブレーキが内蔵加工されているのだ。フロントブレーキはフォークに仕込まれ、リヤブレーキはBB下へ移動されている。残念ながらショー用のコンセプトモデルということで、今のところ市販の予定はない。トップチューブにはUCIの認可を受けた証であるステッカーが貼られていたので、レースデビューをも念頭に置いた実戦モデルということだろう。
内蔵ブレーキはVブレーキに見える。通常はシフトワイヤが通っているルートを、リヤブレーキのワイヤルートに使っている点もおもしろい。
問・ユーロスポーツインテグレーション
ウィリエールトリエスティーナ ゼロ7の次はゼロ9
2012年モデルとして超軽量モデルのゼロ7(セッテ)を発表したウィリエールのブースで発見したのはゼロ9(ノヴェ)。ゼロ7の下にくるグレードのバイクで、見た目はそっくりだがフレーム重量は900g台、ゼロ7よりも硬く仕上がったフレームだ。BBにはゼロ7同様のBB386が搭載される。国内発売予定あり。
問・服部産業
巨人が放つ謎のエアロロード
ユーロバイクの中でも巨大なジャイアントのブースの一角に、スモークガラスで囲まれたエリアが。そのなかに展示されていたのがこのエアロロード。モデル名も何もなかったが、フレームにはUCIの認可を表すステッカーが貼られ、使用者の名前はテオ・ボス。このモデルは彼のためのプロトタイプなので発売は未定だ。