トピックス
ダートフリークのオリジナルブランド LITEC MACH 3
2012.08.27
受け入れやすい走りと価格が魅力
ライテックと言われても聞き慣れないブランドだな、と思う人が多いだろう。それもそのはず、2012年からオフロード系のパーツやアクセサリーをメインに取り扱う輸入代理店、ダートフリークがスタートさせたオリジナルブランドなのだから。だが、そのラインナップは最初から充実している。MTBフレーム3種類とミニベロ1種類。そして今回紹介するロードフレームのマッハ3。そのほかにもハンドルやステム、シートポストなど、ひととおりのアイテムをそろえてきている。
話をマッハ3に戻そう。特徴的なのはまずその販売形態。今時としては珍しくフレームのみの販売+フォーク単体の販売となっている。これは、たとえばフレームのみを買い換えたいというユーザーがパーツを載せ替える。フレームは欲しいけど、フォークは自分の好みのものを使いたい。そんなちょっとマニアックな要望をも考えてのことだ。その分、自分でバイクを作り上げていく楽しみが残っているといえるだろう。パーツ載せ替えのときに、パーツどうしの互換性を保ちやすくするため、ヘッドパーツはインテグラルヘッドで上下のベアリング径は同じ1‐1/8インチ。BBはプレスフィットではなく、スレッドタイプを採用しているなど、近年各社がどんどん新しい規格を盛り込んでくるパートでも、スタンダードな作りでまとめられている。レースシーンでの使用を想定して作られているフレームだが、あえて過度な剛性を持たせず、しなりを生かしたフレームになっているのは、より多くの人に受け入れられやすいフレームにしようという開発者の意図である。サイズも5種類用意され、適応身長が160~190cmと広くカバーされている。また、自社ブランドということで、価格が抑えられている点も魅力だ。
■写真下・左:ストレートフォークはブレードのサイドにリブが立てられ、先端に行くほど薄くなっていく。オフセット量は42mmとやや少なめだ。フォークコラムはアルミ製
■写真下・中:上下のベアリングとも1-1/8インチのインテグラルヘッド。昨今のバイクは上下異径のものが多いので、改めてみるとおとなしい印象がある。ワイヤ類もフレーム外側を通る。
■写真下・右:シートステー集合部はモノステーではなく、それぞれがシートチューブと接合されている。ここに穴が開いていることで、振動吸収性の向上と適度なしなりを持たせているのだろう
■各社が独自規格を競い合っているBBだが、至ってスタンダードなスレッドタイプのBBを採用している。だが、ダウンチューブとシートチューブ接合部のボリュームはしっかりある
ライテック・マッハ3
フレーム単体価格/14万1750 円、フォーク価格2万2050 円
ホイール:シマノ・デュラエースC50
タイヤ:IRC・フォーミュラプロRBCC 700×23C
ハンドルバー:ライテック・ロードバーアナトミック
ステム:ライテック・ステムスクエア
サドル:サーファス・ビストソ
シートポスト:ライテック・ロードポスト20
撮影試乗車実測重量:7.26kg(460サイズ、ペダルなし)
サイズ:460、490、520、550、580