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集団スプリントでクリストフが初優勝! ミラノ~サンレモ2014
2014.03.24
ノルウエーのクリストフが初優勝!
祖国イタリアにミラノ~サンレモの栄冠を取り戻したい主催者は、今年のフィナーレに丘を1つ増やし、より厳しいレイアウトにするつもりだった。しかし、安全上の問題から新しい丘は取り除かれ、結局は昨年以上にスプリンター向きのコースになってしまった。そしてゴールは集団スプリント勝負になるだろうと予想されていた。
そんなミラノ~サンレモのレースをより厳しくしたのは、今年も自然の力だった。昨年は吹雪に見舞われたが、今年は終日冷たい雨との闘いになり、多くの選手がレースを去っていった。その中には、マーク・カヴェンディッシュ(オメガファルマ・クイックステップ)の列車として働くはずだったミハウ・クウィアトコウスキーとマーク・レンショウも含まれていた。
予想通り、今年のミラノ~サンレモは集団でのゴール勝負となったが、7時間近く冷たい雨と闘ってきた選手たちは、皆疲れきっていた。BMCのフィリップ・ジルベールとグレッグ・バンアーベルマートが最初に仕掛けたが、その走りに精彩はなかった。カヴェンディッシュも早めにスパートして成功しなかった。
真に強い選手に栄冠が与えられるゴールスプリントで、最後に抜け出したのはノルウエーのアレクサンダー・クリストフ(カチューシャ)だった。クリストフがフィニッシュラインを通過する瞬間、すぐ後ろでは2度目の勝利を掴み取れなかったファビアン・カンチェッラーラ(トレック)が、ハンドルを叩いて悔しがっていた。33歳のカンチェッラーラは、レース後のインタビューで「来年はコースが変わってほしいね」と、言っていた。
そんなミラノ~サンレモのレースをより厳しくしたのは、今年も自然の力だった。昨年は吹雪に見舞われたが、今年は終日冷たい雨との闘いになり、多くの選手がレースを去っていった。その中には、マーク・カヴェンディッシュ(オメガファルマ・クイックステップ)の列車として働くはずだったミハウ・クウィアトコウスキーとマーク・レンショウも含まれていた。
予想通り、今年のミラノ~サンレモは集団でのゴール勝負となったが、7時間近く冷たい雨と闘ってきた選手たちは、皆疲れきっていた。BMCのフィリップ・ジルベールとグレッグ・バンアーベルマートが最初に仕掛けたが、その走りに精彩はなかった。カヴェンディッシュも早めにスパートして成功しなかった。
真に強い選手に栄冠が与えられるゴールスプリントで、最後に抜け出したのはノルウエーのアレクサンダー・クリストフ(カチューシャ)だった。クリストフがフィニッシュラインを通過する瞬間、すぐ後ろでは2度目の勝利を掴み取れなかったファビアン・カンチェッラーラ(トレック)が、ハンドルを叩いて悔しがっていた。33歳のカンチェッラーラは、レース後のインタビューで「来年はコースが変わってほしいね」と、言っていた。
105回目の“ラ・プリマベーラ(イタリア語で春)”は、200人がミラノをスタートし、294kmの長旅に出発した。まだ公式スタートが切られていないニュートラルゾーンで、スペインのホセホアキン・ロハス(モビスターチーム)が落車する事故が発生。彼はヒジを痛め、レースを棄権した。
雨天のなか、序盤にアタックして逃げ出したのはアントーニオ・パッリネッロ(アンドロニジョカットリ・ベネズエラ)、ニコラ・ボエム(バルディアーニ・CSF)、マッテーオ・ボーノ(ランプレ・メリダ)、マールテン・チャリンギー(ベルキン)、ネイザン・ハース(ガーミン・シャープ)、ヤン・バルタ(チームネットアップ・エンデューラ)、マルク・デマール(ユナイテッドヘルスケア)の7人だった。
残り100kmを切ると、先頭の逃げからは脱落者が出始めた。そしてカーポと呼ばれる小さな丘越えが始まると、集団とのタイム差はみるみるうちに縮まっていった。チプレッサの上り坂がスタートしたとき、集団の先頭は優勝候補の最有力候補と言われていたペーテル・サガン(キャノンデール)をアシストするアレッサンドロ・デマルキ(キャノンデール)が引き続けていた。
その集団から、捨て身のアタックを仕掛けたのはビンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ)だった。彼はすぐに数10秒差を付け、チプレッサの下りでまだ先頭を逃げていたチャリンギーとデマールを追い越した。この動きで集団は50人ほどになったが、けっしてニーバリを逃がすようなことはなかった。
雨天のなか、序盤にアタックして逃げ出したのはアントーニオ・パッリネッロ(アンドロニジョカットリ・ベネズエラ)、ニコラ・ボエム(バルディアーニ・CSF)、マッテーオ・ボーノ(ランプレ・メリダ)、マールテン・チャリンギー(ベルキン)、ネイザン・ハース(ガーミン・シャープ)、ヤン・バルタ(チームネットアップ・エンデューラ)、マルク・デマール(ユナイテッドヘルスケア)の7人だった。
残り100kmを切ると、先頭の逃げからは脱落者が出始めた。そしてカーポと呼ばれる小さな丘越えが始まると、集団とのタイム差はみるみるうちに縮まっていった。チプレッサの上り坂がスタートしたとき、集団の先頭は優勝候補の最有力候補と言われていたペーテル・サガン(キャノンデール)をアシストするアレッサンドロ・デマルキ(キャノンデール)が引き続けていた。
その集団から、捨て身のアタックを仕掛けたのはビンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ)だった。彼はすぐに数10秒差を付け、チプレッサの下りでまだ先頭を逃げていたチャリンギーとデマールを追い越した。この動きで集団は50人ほどになったが、けっしてニーバリを逃がすようなことはなかった。
ゴールまで残り9.7kmで最後のポッジオの上り坂がスタートしたとき、ニーバリと後続集団のタイム差はたった12秒しかなかった。そしてニーバリは1kmも上らずに、集団から飛び出したグレゴリー・ラスト(トレック)に追いぬかれてしまった。
ポッジオではラストとエンリーコ・バッタリン(バルディアーニ・CSF)が先行したが、頂上を通過する前に集団に吸収されてしまった。下りではラルスペテル・ノルドハウ(ベルキン)とバンアーベルマートが抜け出そうと試みたが、成功しなかった。
残り1kmで集団の先頭を引いていたのは、クリストフを引き連れたルーカ・パオリーニ(カチューシャ)だった。37歳のベテランに最後までアシストされたクリストフは、集団ゴールスプリントできっちり自分の仕事をしてのけたのだ。ミラノ~サンレモでノルウエー人が優勝したのは、これが初めてだった。
■優勝したクリストフのコメント「パオリーニはアタックに付いていき、ボクは生き残ることがチームの戦略だった。パオリーニはとても強い選手で、どんなアタックにも付いていける。ボクはそういう走り方ができるほど強くはないけれど、集団に残ることはできるんだ。彼はボクのために最後の数kmで素晴らしい仕事をしてくれた。彼にはものすごく感謝しているよ」
ポッジオではラストとエンリーコ・バッタリン(バルディアーニ・CSF)が先行したが、頂上を通過する前に集団に吸収されてしまった。下りではラルスペテル・ノルドハウ(ベルキン)とバンアーベルマートが抜け出そうと試みたが、成功しなかった。
残り1kmで集団の先頭を引いていたのは、クリストフを引き連れたルーカ・パオリーニ(カチューシャ)だった。37歳のベテランに最後までアシストされたクリストフは、集団ゴールスプリントできっちり自分の仕事をしてのけたのだ。ミラノ~サンレモでノルウエー人が優勝したのは、これが初めてだった。
■優勝したクリストフのコメント「パオリーニはアタックに付いていき、ボクは生き残ることがチームの戦略だった。パオリーニはとても強い選手で、どんなアタックにも付いていける。ボクはそういう走り方ができるほど強くはないけれど、集団に残ることはできるんだ。彼はボクのために最後の数kmで素晴らしい仕事をしてくれた。彼にはものすごく感謝しているよ」
第105回ミラノ~サンレモ結果
1 アレクサンダー・クリストフ(カチューシャ/ノルウエー)6時間55分56秒
2 ファビアン・カンチェッラーラ(トレック/スイス)
3 ベン・スウィフト(スカイ/英国)
4 フアンホセ・ロバト(モビスター/スペイン)
5 マーク・カヴェンディッシュ(オメガファルマ・クイックステップ/英国)
6 ソニー・コルブレッリ(バルディアーニ・CSF/イタリア)
7 ズデネク・シュティバル(オメガファルマ・クイックステップ/チェコ)
8 サシャ・モドロ(ランプレ・メリダ/イタリア)
9 ゲラルド・ツィオレック(MTN・クベカ/ドイツ)
10 ペーテル・サガン(キャノンデール/スロバキア)
2 ファビアン・カンチェッラーラ(トレック/スイス)
3 ベン・スウィフト(スカイ/英国)
4 フアンホセ・ロバト(モビスター/スペイン)
5 マーク・カヴェンディッシュ(オメガファルマ・クイックステップ/英国)
6 ソニー・コルブレッリ(バルディアーニ・CSF/イタリア)
7 ズデネク・シュティバル(オメガファルマ・クイックステップ/チェコ)
8 サシャ・モドロ(ランプレ・メリダ/イタリア)
9 ゲラルド・ツィオレック(MTN・クベカ/ドイツ)
10 ペーテル・サガン(キャノンデール/スロバキア)