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Dailyアレ!アレ!ユキヤ!第6ステージ~第12ステージ

ツール・ド・フランス2012唯一の日本人選手にして、サイクルスポーツの連載「アレ!アレ!ユキヤ」でもおなじみ、ヨーロッパカー・新城幸也選手の活躍を大きな写真で毎日お届け!
photo●大前 仁

ラスト26kmで大落車発生! ユキヤは遅れるも無事ゴール 7月6日 第6ステージ[エペルネ~メズ/205km]

7月6日、第6ステージは途中に4級山岳ポイントがひとつあるだけ。今日も平坦ステージだ。しかし、このステージも落車が多発。特にラスト26km地点、メイン集団中ほどで発生した大落車は、有力選手のリザルトに重大な被害をもたらしてしまった! この日、エースのアシストが仕事のユキヤもこれに巻き込まれたが、大きな怪我もなく13分24秒遅れのステージ158位でフィニッシュしている。しかし、あれだけのアクシデントがありながら、5時間かからずにこの距離を走り抜けるのだから、プロのすごさを思い知らされる。明日はいよいよ今ツールで最初の本格的な山岳ステージの登場だ。 パリまであと 2269.5km コミュニケの発表で第6ステージのコース距離が207.5kmから205kmになったため、訂正しました。

総合優勝の行方に大きく関わるステージ ユキヤは今日も堅実にアシストの仕事をこなした 7月7日 第7ステージ[トンブレーヌ~ラ・プランシュ・デ・ベル・フィーユ/199km]

7月7日、いよいよ今年最初の山岳ステージが登場。今日のユキヤの仕事は再びエースのアシストだ。ステージ序盤はトマ・ボクレールとピエール・ロランのそばで走る。最後の上りで、絞られた集団の中にロランが入っていたが、ステージ優勝争いには残念ながら加わることができなかった。写真は、仕事を終えフィニッシュまでラスト2km地点を上るユキヤ。 パリまであと 2070.5km

ドラマティックなステージ 後方集団でフィニッシュのユキヤ 7月8日 第8ステージ[ベルフォール~ポラントリュイ(スイス)/157.5km]

7月8日、距離は短いが4級山岳が1つ、3級山岳が1つに2級山岳が4つ、1級山岳が1つという過酷なステージ。レースもスタート直後から各チームのアタック合戦が繰り広げられた。これにより集団はどんどんと分裂し、先頭の人数が絞られて行く。この動きにユキヤも後方集団に取り残されてしまった。トップから16分41秒遅れの集団でフィニッシュ。ステージ129位。 パリまであと 1913km

総合成績を決めかねないタイム差が発生 ユキヤは休息日明けへとつなぐ走り  7月9日 第9ステージ[アルク・エ・スナン~ブザンソン(個人TT)/41.5km]

7月9日、今ツールに登場する個人TTのうち、ふたつ目となるステージ。プロローグとは違い41.5kmと長い。総合成績には大きな影響をもたらしたステージであったが、ユキヤのようなアシスト選手たちにとってはつなぎのステージ。無事にフィニッシュラインを超え、翌週に控えている山岳連戦につなぐ必要がある。細かい起伏のあるコースを58分38秒のステージ125位で走りきった。明日はマコンでの最初の休息日。チームの記者会見が開かれエースのトマ・ボクレール、ピエール・ロランとともにユキヤも同席する予定。注目度の高さがうかがえる。 パリまであと 1871.5km

最初の休養日 つかの間の休息、そしてアルプスへ  7月9日 休養日[マコン]

7月10日、ツール10日間の日程を消化して、マコンにて1回目の休息日を迎えた。この日、各チームの選手たちは軽い練習メニューをこなし、記者会見に臨む。チーム ヨーロッパカーでは(写真奥から)監督のジャンルネ・ベルノドー、トマ・ヴォクレール、ピエール・ロランとならびユキヤも登場。波乱の10日間を振り返り、これからのアルプス山岳ステージへの展望について語った。目に宿る光が力強い。

ヴォクレールの勝利 アシストユキヤの仕事が報われた  7月11日 第10ステージ[マコン~ベルガルド・シュル・バルスリーヌ/194.5km]

休養日あけのステージは、今年のツールで初めて超級カテゴリーの山岳ポイントが登場する。レースは序盤から25人が乗った大きな逃げ集団が形成される。もちろんわれらがユキヤの姿も! チームのエース、トマ・ヴォクレールのそばに付き、積極的に逃げ集団の先頭を引き、ペースをコントロール。身を粉にしてアシストする。そして逃げ集団は、レースディレクターのジャンフラン ソワ・ペシュが、「フランスでいちばん厳しい峠」としてコースに組み込んだ超級のル・グラン・コロンビエ峠へ突入。ユキヤはラスト45kmでアシストの仕事を終え、メイン集団へ吸収された。アシストを受けたヴォクレールは、最後に残った4人とゴールを目指し、見事ステージ優勝と山岳賞、さらに敢闘賞をいちどに獲得。アシストの仕事が報われた瞬間だ。ユキヤは ステージ73位でフィニッシュ。 パリまであと 1677km

ロラン2勝目!好調のヨーロッパカー 7月12日 第11ステージ[アルベールビル~ラ・トゥスイール/レ・シベレ/148km]

距離は短いが、カテゴリー超級山岳を2つ超えたあとカテゴリー2~カテゴリー1の山頂ゴールという過酷な第11ステージ。 前日にステージ優勝を果たしたチームヨーロッパカーのトマ・ヴォクレールはスタート直後から膝の痛みで不調のためか先頭集団に残れず、代わってピエール・ロランが126km地点からスピードを上げ始めた。熾烈なポイント獲得争いを繰り広げ、下り坂で転倒するなどのアクシデントに見舞われたものの、残り10kmで単独アタックを決めたロランが2度目のステージ優勝を果たした。 前日までヴォクレールをアシストし、優勝に貢献したユキヤのこのステージでの目標は完走。翌日のスタートが許される制限時間1分前、161位でゴールした。ぎりぎりのプレッシャーのなかでも、残り71km地点の上りでカメラ目線を送るユキヤの元気な姿も見られた。 パリまであと 1529km

今大会最長コースでゴティエ4位 7月13日 第12ステージ[サン・ジャン・ド・モーリエンヌ~アノネ・ダベジュー/226km]

第99回ツール・ド・フランス第12ステージは今大会最長となる226kmで行なわれた。ステージ優勝者はデービッド・ミラー(ガーミン・シャープ)、毎ステージ見せ場を作るチームヨーロッパカーはシリル・ゴティエが逃げた5人のひとりに残り4位でゴールした。 ユキヤはスタートからわずか数kmでアタックをかけるもすぐに集団に吸収された。残り143km地点、超級山岳の下りでスピードを上げていく姿も確認でき、クライマーにも厳しいコースで+10分15秒の100位でフィニッシュ。

パリまであと 1303km

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Dailyアレ!アレ!ユキヤ! プロローグ~第5ステージ
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