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お薦め入門ロードバイク part1
2011.04.29
1.ハンドル:ロードバイク最大の特徴がこのドロップハンドル。高速で走りたいとき、リラックスしたいとき、ハンドルを強く引きつけたいときなど、それぞれのシーンに合わせて握る場所を変えることができる。幅や曲がり型など、非常に多くの種類が発売されている。
2.シフト&ブレーキバー:このパーツでブレーキをかけ、変速をする。クルマでいうところのシフトレバーとブレーキペダルがこのパーツに集約されている。非常に精密にできた「ロードバイクの頭脳」。
3.フォーク:フロントホイールとフレームをつなぐパーツ。ライダーの「曲がる」「止まる」という意思をフロントホイールに伝える。微妙にしなることで路面からの衝撃を吸収する役割も担っている。
4.タイヤ:ロードバイクと路面の唯一の接点。走行抵抗を抑えるために、幅は約2cmと非常に細い。ホイールに貼り付けるチューブラー、中にインナーチューブを入れてリムに引っかけるクリンチャー、クルマやオートバイと同じチューブレスの3タイプに分かれる。
5.ホイール:ロードバイクの性能を大きく左右する。空気抵抗の少ないエアロホイール、ヒルクライムに最適な軽量カーボンホイールなど、その種類もさまざま。ホイールを換えるとロードバイクの性能もガラリと変わるため、目的別に複数を所有する人も多い。
6.フレーム:ロードバイクにおいて最も重要なパーツ。各メーカーが最新技術を注ぎ込む。カーボン、アルミ、クロモリ、チタンといった素材が使われる。硬く作り脚力を逃さないもの、わざとソフトに作り快適性を高めたものなど、自分の脚力や乗り方に合ったフレームを選ぶことが大切。
7.サドル:細いサドルはいかにも痛そうで、実際にお尻の痛みに悩んでいるサイクリストは多い。しかし、自分のお尻にフィットするモデルを見つけることで驚くほど快適になる。今は女性専用サドルも多数発売されている。
8.ブレーキ:「走る・曲がる・止まる」という乗り物の3大性能の1つを担う。ある意味ライダーが命を預けるパーツで、絶妙なスピードコントロール性も重要。
9.ディレーラー:変速機のこと。あるギヤから違うギヤにチェーンを移動させる(=変速させる)パーツ。リヤディレーラーは後輪のギヤを、フロントディレーラーはクランク部のギヤを変速させる。ワイヤでシフトレバーと繋がっている。
10.クランクセット:ペダルに加わる脚力をチェーンに伝えるパーツ。右側のクランクには複数枚のギヤが付いており、フロントディレーラーによって変速できる。ギヤの枚数は2枚が多い。近年はカーボン製の軽量クランクも増え、数多くの製品が発売されている。
11.ペダル:ロードバイクに装着されるのは、ビンディングペダルが多い。専用シューズを使うことで足とペダルが固定され、脚力がムダなく自転車に伝わる。最初は普通のペダルで始めてもいい。
BASSO LAGUNA(完成車価格) 26万2500円
バッソはイタリアを本拠地とするブランド。創業は1979年と比較的新しく、短期間でヨーロッパのトップブランドの1つになった。最大の特徴はフレーム素材のクオリティの高さで、創業以来ここに重点を置いて開発を続けている。
それを支えるのは3人の兄弟。長男のマリノはE・メルクスのように輝かしい日々を過ごしたトッププロでもあった。1981年に引退するまでに、ジロデイタリアのステージを含め82勝を飾っている。次男のレナートはドイツ、チュービンゲン大学を卒業し、経理部門を助けた。三男のアレイドは10代のときからマリノのチームメカニックを務め、ツールドフランスやイタリア国内の数え切れないレースに同行し、チャンピオンたちとともに仕事をしてきた。
「ラグーナ」はモノコックの前三角に、シート&チェーンステーを組み合わせるバッソのセカンドグレード。ボリュームのある形状ながらフレームは980gと軽量で、フロントセンターが十分にとってあり、安定性が高くコントロール製のいいバイクになっている。
コンポは20スピードで確かな変速性能と精度を発揮するシマノ・105を搭載。クランクまでも105を採用し、ほぼフルスペック搭載している。モノコックフレームは、ダウンチューブを縦長のアーチ形状にすることでコンフォート系バイクとしての性格を持たせ、フロントフォークはベンドを付けて路面のショックを吸収することで重量も軽くスピーディで滑らかな走行感を演出する。
CANNONDALE CAAD8 6(完成車価格)13万9000円
1971年にコネチカット州の駅舎を拠点として創業したキャノンデールは、極太アルミチューブなど自転車界に数々の革新をもたらした先進性の強いアメリカンブランド。ジャンルを問わず多くのプロに愛されている。競技性の高いモデルばかりではなく、女性専用モデル、遊び心満載のシティモデルなど多彩なラインナップを誇る。
クロモリが幅を利かせていた時代からアルミを経てカーボン全盛時代へ。ロードバイク素材のメインストリームは変化しているが、そんななかでキャノンデールが一貫して作り続けているフルアルミフレームが「CAAD(キャード)シリーズ」である。CAADはキャノンデール・アドバンスト・アルミニウム・デザインを意味する略語。高度なアルミニウム加工技術を用いて製作されたキャノンデール伝統のフルアルミフレームを指す。歴代のキャードは、マリオ・チッポリーニ、ジルベルト・シモーニ、ダニロ・ディルーカなど名だたる選手に愛されたことでも有名だ。若くしてジロ・デ・イタリアを制したダミアーノ・クネゴは、カーボン-アルミハイブリッドフレームの次世代機、シックス・サーティーンが発売されてからもキャード8に乗り続けたほど気に入っていた。
現在は10代目となるキャード10まで進化しているが、その下にラインナップされる入門機がこのキャード8である。2011年モデルはヘッドチューブが延長されるなどビギナーにも優しいフレームとしてリニューアル。ここに紹介するキャード8 6のほか、コンポーネントをシマノ・ソラとした下位グレードのキャード8 7もラインナップされており、入門用ロードバイクの決定版として人気を博している。
DEDACCIAI STRADA NERISSIMO 23万9800円(完成車価格)
世界中の有名ブランドにフレーム素材を供給する世界屈指のチューブメーカー「デダチャイ」が2009年末、長年にわたるチューブの製造やフレームの設計などで蓄積されたノウハウを投入した自社ブランド「デダチャイストラーダ」でロードバイク市場に参入した。初年度から完成度の高いフレームをリリースして「さすがはデダ」と手厳しいマニアをもうならせたのだ。
このネリッシモは、デダチャイストラーダの2011ラインナップに追加された最新モデル。フレーム単体は19万円ほどで販売されるミドルクラスだが、シマノ・105で組まれる完成車になると24万円弱で手に入るというスーパーバリューモデルに変身する。コストの制約で個性が乏しくなりがちなこの価格帯のモデルだが、ネリッシモは個性のカタマリ。角断面を多用したカーボンモノコックフレームは圧倒的な存在感を放ち、ケーブル内蔵加工、上下異径ヘッドなどの最新スペックを取り入れている。モノトーンでまとめられたシンプルなカラーリングも魅力だ。