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自転車を載せて、ちょっと遠くへ。VOLVO V60

自転車に乗るようになると、クルマに乗る機会も増える。イベントに参加する、バイクショップに自転車を持ち込む、郊外のフィールドまで移動する。そこにもうひとつ豊かな楽しみを増やしてくれるのが、ボルボV60だ。
text●本誌 photo●山内潤也

ボルボの新スポーツワゴン、V60

いつの間にか週末はロードバイクとの時間が増えている。せっかくだから、その移動の最初からスポーティでリッチな気分で盛り上がりたい。とある週末、ラゲッジルームにロードバイクと高ぶる気持ちを載せ、高速道路を使って遠くのエリアへと足を延ばしてみた。 直6エンジンのシルキーなフィールと、しなやかな足まわり。アクセルを踏み込めば、そのエモーショナルな走りに心が躍る。高速走行も、ワインディングでのハンドリングも、すべてが意のままで気持ちいい。 しかも驚くほど速い。3リッターターボエンジンは、へたなスポーツカーを一蹴する加速を見せつける。その一方で上質な室内のあしらいと、会話をじゃましない静粛性により、大人の時間を楽しむゆとりも十分だ。ワゴンというよりクーペと呼びたいスポーティなフォルムと引き替えに、ラゲッジスペースはそれほど大きくない。だがリヤシートを倒せばロードバイクがそのまま入れられるし、2人分の荷物も十分積める。
ラゲッジルームは外観イメージとは違い、使える広さを持つ 後席は4:2:4の3分割可倒式。3人乗って自転車3台積めそう ナビやオーディオの操作は全部ステアリングスイッチでOK
オーディオにiPodをつないで、快適ドライブを楽しめる

サイクルスポーツ編集長・岩田のインプレッション

ハッキリ言ってワゴン嫌いです(笑)。ワゴンとかミニバンとか、そういう所帯じみたクルマには乗りたくない。だからクルマはこれまでずっと2ドアクーペ一筋。それでも後席を倒してトランクスルーにすれば自転車も積める。 ところがこのV60 R-DESIGN。スポーツシートに体を滑り込ませステアリングを握ると、その異様な太さにすぐにこれがただのワゴンでないことを感じられる。アクセルを踏み込むと、なんと3.5リッター(NA)エンジンを積む俺のクルマより全然速い!ホントにこれでワゴン!?って感じ。しかもこれだけ速いと追い越しや合流にも余裕ができ、安全でもある。 さらに巡航中の高い静粛性はもちろん、足まわりの衝撃吸収性のよさやサスのスムーズな動き、さらにはインテリアの上質さや最新の安全装備など、「いいクルマに乗ってる」感たっぷりだ。もちろんワゴンだから自転車は積みやすいし、それでいてそのエクステリアデザインに、いかにも「荷物車」というカッコ悪さはみじんもない。悔しいけど次に買うのはこんなワゴンかな。

VOLVO V60 T6 AWD R-DESIGN

●全長4630×全幅1845×全高1480(mm) ●エンジン:DOHC直6・24バルブインタークーラーターボ ●総排気量:2953cc ●最高出力:224kw(304ps)/5600rpm(DIN) ●最大トルク:440Nm(44.9kgm)/2100~4200rpm(DIN) ●車両本体価格:599万円

問い合わせ先

ボルボ・カーズ・ジャパン お客様相談室
0120-55-8500
http://www.volvocars.co.jp