全日本ロードは新城幸也が6年振り、2度目の優勝！
6月23日（日）に大分県県民の森・平成森林公園特設ロードレースコースで開催された第82回全日本自転車競技選手権大会ロードレース・エリート男子は、このレースのために5日前にフランスから帰ってきた新城幸也（ヨーロッパカー）がラスト3周を独走で逃げ切り、累積標高差5000mを超えるといわれた超難関コースでみごとな勝利を収めた。
新城幸也と土井雪広がアタックし、一騎打ちに！
序盤から逃げ続けた先頭集団は新城、土井、中島、内間の他に西谷泰治（愛三工業レーシング）、窪木一茂（和歌山県教育委員会）らが含まれた
レースは15kmの周回コースを12周する180kmで、雨と霧の中のまさに序盤、1周目の上りで生まれた逃げグループに2周目、早くも土井雪広（チームUKYO）と新城が加わり、9人が２分ほどの差を得てレースを進めた。メイン集団とのタイム差は最大４分を超えた。
ブリヂストン・アンカーが強力に組織した追走は、しかし厳しい上りに人数を減らし続けた。逃げの人数も徐々に減る中、7周目には追走の4人、清水都貴、伊丹健治（いずれもブリヂストン・アンカー）、狩野智也（チームUKYO）、そして増田成幸（キャノンデール・プロサイクリング）があと1分ほどまで先頭集団に詰め寄った。
厳しい天候のなか詰めかけた観客が新城に声援を送った
これに対して先頭に残った4人、土井、新城、中島康晴（愛三工業レーシング）、内間康平（チームNIPPO）から土井と新城がアタック。再びタイム差を広げ、2人の一騎打ちの状勢に。そして9周目から10周目にかけて幾度か土井が遅れ、ついに土井が首を横に振って新城が独走を開始した。
2007年、奇しくも同じく悪天候の大分での全日本を彷彿とさせる独走で新城がフィニッシュ。2位の清水は6分後、3位の増田は9分後にフィニッシュラインを越えた。出走125人中16人、たった13％の完走者を迎えて、史上希に見る厳しい全日本ロードが終わった。
新城幸也（ヨーロッパカー）が独走で6年振り2度目の全日本チャンピオンジャージに袖を通した
第82回全日本自転車競技選手権大会ロードレース/男子エリート結果
１位・新城幸也（チームヨーロッパカー）6:17:31
２位・清水都貴（ブリヂストンアンカーサイクリングチーム）+ 06:15
３位・増田成幸（キャノンデールプロサイクリング） + 09:14
４位・伊藤雅和（愛三工業レーシングチーム）+ 09:54
５位・福島晋一（Team NIPPO-DE ROSA）+ 10:48
６位・初山翔（ブリヂストンアンカーサイクリングチーム）+ 11:58
７位・武井亨介（チーム・フォルツァ！）+ 12:41
８位・土井雪広（Team UKYO）+ 12:56
９位・早川朋宏（Team NIPPO-DE ROSA）+ 13:25
10位・中島康晴（愛三工業レーシングチーム）+ 13:50
