Daily アレ!アレ!ユキヤ!第13~第18ステージ
ロランが総合9位をキープ!7月14日 第13ステージ[サン・ポール・トロワ・シャトー~ル・カップ・ダグド/217km]
第99回ツール・ド・フランス第13ステージは好調のサガン、ウィギンスのアシストを受けたボアソンハーゲンをゴールスプリント制してアンドレ・グライペル(ロット・ベリソル)が今大会3勝目を上げた。 残り15km地点で追走集団の先頭を引いていたユキヤはゴールスプリントに加わるかと思われたが、総合上位を狙うロランをアシストするために下がっていった。ロランは43人の先頭集団でゴールし総合9位をキープ。ユキヤはヴォクレールと並んで+1:45でフィニッシュした。 パリまであと 1086km
トラブル発生のステージで無事完走。7月15日第14ステージ[リムー~フォワ/191km]
第99回ツール・ド・フランスはいよいよピレネー山岳区間に突入。第14ステージはルイスレオン・サンチェス(ラボバンク)が4度目の区間優勝を果たした。 ユキヤはこの日もチームメイトをきっちりアシスト。レース序盤のカテゴリー2の山岳ポイントをヴォクレールがトップ通過、最初のカテゴリー1の山岳ではゴティエが先頭集団に追いつきポイント争いに加わった。ピレネー手前、各チームが補給しながら走っていた残り104km地点、チームヨーロッパカーのなかで唯一TVカメラに気づいて笑顔で手を振るユキヤには余裕さえ感じられた。山頂付近に画鋲がまかれ大勢の選手がパンクするというアクシデントもあったが、126位で完走した。 パリまであと 895km
ヴォクレール3位! 7月16日 第15ステージ[サマタン~ポー/158.5km]
休養日前の平坦ステージで、地元フランスのピエリック・フェドリゴ(FDJ・ビッグマット)が優勝した。 レース序盤、ユキヤがやや速いペースで集団を引くうちにミラー、コスタなどトップ選手を含む5人の逃げとなった。日本のファンにとっては「ひまわり畑を背景に先頭交替する」というツールならではの風物詩を楽しめる時間帯となった。このグループは100km地点で集団に吸収されたが、その直後に逃げた6人にヨーロッパカーのヴォクレールも含まれていた。結局、最後まで集団につかまることなく、フェドリゴ、バンデベルデに続き、ヴォクレールが3位に入った。 チクリッシモでもおなじみ、現地ジャーナリストの宮本あさかさんによると、すでにステージ優勝を挙げているヨーロッパカーは、他チームにマークされないよう目立たず(?)前方を走るよう指示されていたとのこと。目立ってしまったものの結果に繋がっている。リタイアする選手が相次ぐステージで、ユキヤは114位で完走している。 パリまであと 736.5km
休養日の記念撮影。7月17日
第11ステージ優勝者のピエール・ロランがユキヤとの撮影にこころよく応じてくれた。この日はフランク・シュレク(レディオシャック・ニッサン)がドーピング検査陽性でリタイアというニュースが飛び込んできたが、好調のヨーロッパカーは明るいムードで残りのステージを出走できそうだ。 チームヨーロッパカーのフェイスブックでは、第16ステージの優勝者予想を募集中。ロランのほか、ニーバリ、エヴァンス、ヴァンデンブロック、フルーム、ウィギンスなど主力選手のなかから選択するもの。ぜひ参加してみよう TEAM Europcar
ヴォクレール優勝&山岳賞&敢闘賞!7月18日 第16ステージ[ポー~バニェール・ド・ルション/197km]
ツール・ド・フランス全行程中もっとも過酷な「Circle of Death」ステージ。カテゴリー超級・オービスク峠の上りで先頭集団の前方を積極的に走っていたユキヤは、山頂手前で山岳ポイントを狙う一群のなかから飛び出した。その勢いに付いていけたのはヴォクレールとケシアコフだけで、無事ヴォクレールが1位通過。そればかりかユキヤも3位通過でポイントをゲットした。 その後も集団の先頭でペースを作りながらヴォクレールをアシスト。アイゼル、カヴェンディッシュなどとともにツールマレー峠の上り、残り91km地点で先頭集団から切れてしまったが、いい仕事を続けることでユキヤの知名度は確実に上がってきている。 そしてアルプスでの勝利から1週間後、2度めの優勝を果たしたヴォクレールは山岳賞も取り戻した。昨年イエロージャージを10日間キープしたにも関わらずパリで表彰台に立てなかった苦い経験から、チームヨーロッパカーは第17ステージもマイヨ・アポワを守り抜くための戦いに挑む。
パリまであと 539.5km
ヴォクレール、山岳賞をキープ!7月19日第17ステージ[バニェール・ド・ルション~ペイラグデ/143.5km]
ツール・ド・フランス2012最後の山岳ステージはアレハンドロ・バルベルデ(モビスターチーム)が逃げ切って3年ぶりの優勝を果たした。チームヨーロッパカーは、トマ・ヴォクレールのマイヨ・アポワのキープとピエール・ロランの総合上位を狙って、この日も意識的に前方を走り続けた。その結果、ロランはウィギンスから+10分17秒遅れの総合8位。ヴォクレールは念願のパリ表彰台が確実となった。 山岳ステージでもパワフルにアシストし続けたユキヤ。チームメイトからもファンからもその功績を称えられ、スタート前に満面の笑みを見せた。3度目のツール完走まであとわずか! パリまであと 396km
今ツール5度のアタック成功!7月20日 第18ステージ[ブラニャック~ブリブ・ラ・ガイヤールド/222.5km]
7月20日、集団ゴールスプリントを制して世界チャンピオンのマーク・カヴェンディッシュ(チームスカイ)が区間優勝した。 当初から「狙っていた」という第18ステージで、ユキヤは16人の先頭集団に入り平均速度40kmの速いペースで進む。後続集団との差が1分まで縮まった残り42km地点でユキヤが先頭を走ってタイム差を広げるシーンも。 だが、ボアソンハーゲンが先行して先頭集団がバラけてしまい、4級山岳に差し掛かった残り14kmで後続集団に吸収されてしまった。チームヨーロッパカーは「日本人選手・アラシロが今ツール5度のアタックを成功させた」と評価している。残るは7/21個人TTと7/22パリ・シャンゼリゼのゴールまでの最終ステージだ。 パリまであと 173.5km
ツール・ド・フランス2012公式プログラム、発売中
世界13カ国で翻訳出版されている「ツール・ド・フランス公式プログラム」の日本語版は、フランスのパリにあるツール・ド・フランスの主催者ASOの許諾、協力のもとにチクリッシモが特別編集。各チーム、選手、全ステージの詳細データ満載で「ツールのすべて」を知ることができる、日本で唯一の公認のガイドブックだ。 ツールを5回制したフランスのスーパースター、ベルナール・イノーによる、出場22チームの辛口戦力分析や、コース設定責任者ジャンフランソワ・ペシューによるプロローグ+20ステージのステージ解説など公式プログラムならではの内容に加え、日本語版独自の記事もフィーチャー。付録は2012ツールの全ルートが掲載されたフランス全土マップの大判ポスター! 体 裁:A4ワイド判(225×297mm)、オールカラー196ページ 発売日:2012年6月20日(水) 定 価:付録とも1575円(税込み) 全国書店、amazon、J SPORTS onlineshopなどで好評発売中!