和田やずか のツール・ド・フランス☆フォトエッセイ 6日目
7月3日 ツール・ド・フランス第5ステージ
カーニュ・シュル・メールからマルセイユまでの228.5km、セミの声が響く暑い南仏ステージで長時間にわたって逃げた6人のグループ。そのなかにヨーロッパカーの新城幸也、ケビン・レザの姿がある。
逃げる新城幸也、余裕の走り。ツイッターのタイムラインは「がんばれユキヤ!」で埋め尽くされた。メルクスやイノーのようなスーパースター不在の時代、優勝へのチャンスは開かれている。
エウスカルテルチームのイサギレ兄弟。1987年10月7日生まれの兄(右)ゴルカと、1989年2月4日生まれの弟(左)イオン。ゴルカはスペインカップでの優勝経験があり、イオンはジロ・デ・イタリア2012で23歳の若さでステージ優勝を果たした。お父さんは、もとシクロクロス選手という自転車一家だ。
ラスト300m、集団のなかで落車が発生。観客の声援が悲鳴に変わった。ケガがなく、翌日も出走できるよう誰もが祈る瞬間。
ゴール手前300m、スプリンターたちが区間賞という獲物を狙う。役目を終えたアシスト選手たちは少し後方でエースの勝敗の行方を見守る。 圧倒的なスプリント力を見せつけて優勝したのはカヴェンディッシュ(オメガファルマ・クイックステップ)だった。
■和田やずか のツール・ド・フランス☆フォトエッセイ 前日のストーリーはこちら
和田やずか(YAZUKA WADA)フリーランスフォトグラファー
1975年生まれ・千葉県出身。
97年よりツール・ド・フランスをはじめ世界の自転車レースシーンを撮影。
代表作にエウスカルテルチームに帯同した写真集「R」「f」「S」がある。
Website : http://www.wadabros.net
Facebook : http://facebook.com/wadayazuka
Twitter : http://twitter.com/#!/wadayazuka