和田やずか のツール・ド・フランス☆フォトエッセイ 16日目
7月14日 ツール・ド・フランス第15ステージ
今大会最長距離、242.5kmのステージで、最後の2kmは9.5%の登坂。モン・バントゥ山頂の電波塔まで観客が鈴なりで、標高以上に空気が薄く感じる
ゴールまであと800mの表示。ここからが長い。選手も思わず山頂を見上げるが、ツールを走り続けるためゴールを目指す
どんな揺さぶりにも耐え、マイペースで勝利を決めたフルーム(スカイ)。このステージで見せた圧倒的な強さは後世に語り継がれるだろう。山頂ゴールの勝者こそマイヨ・ジョーヌにふさわしい
積極的なレース展開ができたミケル・ニエベ(エウスカルテル)。次点ながら山岳賞ジャージでアルプスを走ることになり、自身の実力を示した。サンチェス引退後、エース抜擢を約束されている
新城幸也(ヨーロッパカー)は遅れたものの、日本からの応援に手を挙げて応えていた。指のケガにも関わらず今年も完走できそうで、ファンはひと安心だ
キャラバン隊が到着!沿道で長時間待ち続ける観客のお楽しみタイム。ポンポン飛んでくるノベルティを手に入れようと身を乗り出す
7月14日はフランス革命記念日。至るところにフランス国旗が見受けられた。この日、逃げグループからアタックしたフランスのシャヴァネル(オメガファルマ・クイックステップ)が敢闘賞を獲得。表彰台に上がって自国のファンを喜ばせた
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和田やずか(YAZUKA WADA)フリーランスフォトグラファー
1975年生まれ・千葉県出身。
97年よりツール・ド・フランスをはじめ世界の自転車レースシーンを撮影。
代表作にエウスカルテルチームに帯同した写真集「R」「f」「S」がある。
Website : http://www.wadabros.net
Facebook : http://facebook.com/wadayazuka
Twitter : http://twitter.com/wadayazuka