和田やずか のツール・ド・フランス☆フォトエッセイ 21日目
7月19日 ツール・ド・フランス 第19ステージ
いきなり上るアルプス山岳ステージを前に、めずらしくウォーミングアップしたエウスカルテルチーム。ゴルカ・イサギレが第17ステージを出走せずリタイアしたため8人態勢で挑む。フアンホセ・オロスは身長187cmと見るからに背が高い
スプリンターのフアンホセ・ロバトも、ここまで山岳地帯をみごとに乗り越えてきた。くしゃくしゃになったゼッケンが長く険しい道のりを物語っている
緑の丘を一列に連なって走る美しい光景とは裏腹に、連日の疲れから集団は徐々に分断されていった。各チームがレースをコントロールしようと試みる
グランドン峠の下り坂は細い道が続き、ドライコンディションながらメイン集団で落車が起きてしまった。救急車で運ばれたジャック・バウアー(ガーミン・シャープ)。
大雨のなか走るマイヨ・ジョーヌのフルーム(スカイ)。最後の峠まで新人賞のキンタナ(モビスター)が執拗にマークしていた。観客もずぶ濡れだが、熱戦から目が離せない
抜群の勝負勘をみせたポルトガルのルイ・アルベルト・コスタ(モビスター)。うれしい2回目の区間賞でガッツポーズもクールに決めた。 今ステージの最有力候補であったフランスのローラン(ヨーロッパカー)は脚がつって脱落してしまったが、山岳賞は次点となり敢闘賞も受賞した。
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和田やずか(YAZUKA WADA)フリーランスフォトグラファー
1975年生まれ・千葉県出身。
97年よりツール・ド・フランスをはじめ世界の自転車レースシーンを撮影。
代表作にエウスカルテルチームに帯同した写真集「R」「f」「S」がある。
Website : http://www.wadabros.net
Facebook : http://facebook.com/wadayazuka
Twitter : http://twitter.com/wadayazuka