男子は山本幸平が6連覇達成! 女子は中込由香里が10年ぶりの優勝! 全日本マウンテンバイク選手権XCO
7月20日(土)、静岡県伊豆市にある日本サイクルスポーツセンターで第26回全日本マウンテンバイク選手権大会のXCOが開催された。XCO男子エリートは山本幸平(スペシャライズドレーシングチーム)が、世界レベルの速さを見せつける圧巻の走りで6連覇を達成。女子は中込由香里(チームシーナック)が10年ぶりの全日本王者となった。
XCOコースは一周4.6km、標高差は90m。4Xコースのような人工のジャンプやバンクもあるものの、比較的アップダウンの少ないパワーがモノをいうコースだ。
今大会では、全カテゴリーにおいて、1.8kmのスタートループを1周してからの本周回コース入りとなる。
男子ジュニアはスタートループ後、1周目の中盤で横山航太(クラブグロウ)さっそく後続を引き離す。昨年の全日本マウンテンバイク選手権以来、ロードレースに注力してきた横山だが、「勝つために来た」と話していたとおり、2位に2分38秒の差をつけて優勝。
これで横山は今年、シクロクロス(ジュニア)、ロードレース(アンダー17)、MTB(ジュニア)の3カテゴリーを制覇したことになる。(写真:1周目から抜け出すジュニア横山航太)
1位 横山航太(クラブグロウ) 1時間7分24秒95
2位 山田誉史輝(ダートフリーク/ライテック) 1時間10分3秒9
3位 長谷川大成(自転車村R) 1時間11分25秒51
距離:4.6 km×5周回 + スタートラップ・1.8 km = 24.8 km
男子マスターズは、昨年まで2連覇の山本朋貴(ストラーダレーシング)が、今年はエリートでの出走。代わって、下馬評通り今シーズンはじめから好調を維持してきた鈴木智之(Cキリンドットコム)が独走状態で優勝を決めた。
フィニッシュ後、「みんなから絶対に優勝だよね! と言われていてプレッシャーでしたが勝ててよかったです」と話した。(写真:鈴木智之が「絶対優勝」の思いを胸にトップで順調にラップを重ねる)
1位 鈴木智之(Cキリンドットコム) 1時間19分59秒84
2位 大塚潤(チームユーキャン) 1時間21分34秒87
3位 北島篤志(Cキリンドットコム) 1時間22分42秒95
距離:4.6 km×6周回 + スタートラップ・1.8 km = 29.4 km
男子U23は、昨年のジュニアカテゴリー覇者であり、ブリヂストンアンカーサイクリングチームとして海外を拠点に活動を続ける沢田時が帰国参戦。序盤から沢田が一人で抜け出すという観客たちの予想だった。
それを裏切ってくれたのは、中原義貴(キャノンデール)だ。レース後、沢田に「(中原が)予想以上に手強かった」と言わしめた。
だが、3周目を過ぎて「必ず勝てる上りがあると分かっていたので、そこでしかけてからは自分のペースでいきました」と、自らレースを動かした沢田が貫禄の優勝。(写真:沢田時が少しずつ後続を離していく)
1位 沢田時(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) 1時間17分25秒09
2位 中原義貴(キャノンデール) 1時間17分53秒08
3位 西田尚平(国際自然環境アウトドア専門学校) 1時間18分47秒19
距離:4.6 km×6周回 + スタートラップ・1.8 km = 29.4 km
女子エリートでは、絶対的女王、片山梨絵が引退した今年、誰がタイトルを獲るのか注目された。最有力候補は、全日本TT、全日本ロードを制覇した與那嶺恵理(チーム・フォルツァ!)。そこに、ベテラン中込由香里(チームシーナック)がどんな闘いを見せるのか。
序盤、予想通り與那嶺と中込由香里(チームシーナック)が先頭パックを形成。周回を重ねるうちに與那嶺が独走状態に持ち込むものの、チェーントラブルによりタイムロス。その間に順位を後退させたが、その5分ほどのロスをものともしない走りは圧巻。結果、2位に6分30秒近い差をつけて優勝。しかしレース後、與那嶺のピットエリアでの禁止行為が発覚。表彰圏外の4位への降格処分となった。
昇格1位となった中込は「片山梨絵選手が9連覇をしていたときは、強い者が勝てばいい、と思っていました。でも今日は、奇跡でもなんでもいいから勝ちたいと思っていて。今日のレースでは勝ったとは思っていないですけど、自分の力だけじゃない色々な力が結集した奇跡の全日本チャンピオンだと思っています。」と語った。(写真:1位與那嶺と2位の中込由香里が最終周回に入る)
1位 中込由香里(チームシーナック) 1時間30分26秒80
2位 末政実緒(ダートフリーク/サラセン) 1時間36分55秒02
3位 小林加奈子(アズミノフォックスGDR) 1時間38分4秒46
距離:4.6 km×6周回 + スタートラップ・1.8 km = 29.4 km
男子エリート、優勝候補はもちろん、今大会6連覇のかかる山本幸平(スペシャライズドレーシングチーム)。そこに今シーズン、国内では敵なしの斉藤亮(ミヤタメリダバイキングチーム)がどこまで食らいつくかに注目が集まった。双方とも、目指すのは「優勝」しかない。
序盤から山本と斉藤が後続とは異次元のスピードで抜け出す。「なかなかハイスピードに持ち込めず、斉藤をちぎれなかった」というが、3周目に山本がスピードアップしたタイミングで、斉藤がクリートをキャッチミス。そこから差が開き始め、あとは自分のペースに入った山本の独走態勢。後続の選手が、80%ルールで次々と足切りでレースを終える一方、山本は己との闘いだとでもいうようにラップを刻み、それを斉藤が必死の形相で追いかける。(写真:山本幸平に斉藤亮が食らいつく)
健闘した小野寺
レース後、「全日本は、勝つ勝たないではなく、自分の走りを見せたかった」という山本。「ここ1、2年でワールドカップ、世界選で一桁台でゴールできなければ納得できないし、辞めるくらいの気持ちでいます。」と語る彼の目には世界のトップがもう見えている。山本が見せた「世界の走り」。完走者15人という厳しい結果がそれを物語っているだろう。
1位 山本 幸平(スペシャライズドレーシング) 1時間35分42秒58
2位 斉藤 亮(ミヤタメリダバイキングチーム) 1時間37分03秒66
3位 小野寺健(スペシャライズドレーシングジャパン) 1時間39分23秒39
距離:4.6 km×8周回 + スタートラップ・1.8 km = 38.6 km
7月21日(日)、DHIの記事はこちら「井手川直樹2006年ぶりの優勝 女子は末政実緒が14連覇を果たす 全日本マウンテンバイク選手権 DHI」