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9070系デュラエースロングタームレポート テストバイク リドレー・ヘリウムをインプレ第2弾

注目の電動コンポーネント9070系デュラエース。興味がある人も多いであろうこのコンポーネントを半年に渡って使用し、その使用感をレポートするこの企画。第5回は試乗フレームのリドレー・ヘリウムの試乗レポート再びお送りする。

 
text●ナカジ photo●吉田悠太

リドレーの軽量オールラウンダー、ヘリウム。

重量の軽さはもちろんだが、走っても軽快さを実感できる優れたフレームだ。特にリヤステーのトラクションの効き具合は気持ちがいい。

上位グレードのバイクには、踏み込んだときの反応のよさ、ハンドリングの軽快感が高い反面で、シビアな操作を求められることがある。その点、ヘリウムは適度なバランスにまとめられている。

 

ふたたびJCRCに挑戦!

今回のインプレは、ふたたびJCRCのレースで使ってみての印象をお伝えする。

参戦したのはJCRCシリーズ第6戦、群馬CSCで開催されたレースだ。Cクラスにエントリー、群馬CSCのコース1周6kmを8周する48kmで争われた。

全体的に幅が狭く、カーブの種類が豊富。そして一箇所きつい上りがある以外は、ゆるいアップダウンが続くコースだ。今回のレースは通常とはフィニッシュ位置が変更されており、通称心臓破りの先にある2段坂を上りきったところ、コースの最高標高地点でフィニッシュする設定だ。

レースは集団のなるべく前の方に位置してこなすことが大切。とよく言われるので、それを意識してスタート。しかし、上りでは集団がつまるので、前方に位置できるものの、勾配がゆるくなると集団も長く伸びて、やや後方に下がってしまう。だが、そこで無理に前に行こうとすると、無駄な脚を使ってしまうので、まわりの状況をみて判断。フレームのしなりを利用して、最低限のペダリングで集団の速度と合わせるように心がけてみた。

 

コースには2カ所、注意しなければいけない、下りのヘアピンカーブがある。どちらもハイスピードからブレーキングして曲がっていく。コーナー入り口ではカーボンリムとブレーキシューがすれて焦げたにおいがする。それほどのコーナーだが、横方向にもフォークがしっかりと踏ん張るので、コーナーリング中も安定してクリアできる。ハンドリングもレースでストレスにならない程度に落ち着いている。

いちばんきつかったのは5周目。心臓破りの上りでは、集団から10mほど千切れてしまった。しかし、そこであきらめたら、レースが終わってしまうと思い、ヘッドチューブの剛性にまかせて下ハンを持ってダンシング。ホームストレート手前で、どうにかメイン集団に付き直すことが出来た。

そして最終周回。前回参加した第3戦では、不用意に集団から飛び出してしまった反省から、今回は最後まで集団にとどまる。しかし、最後の心臓破りではずるすると後退。そのままやや遅れてのフィニッシュとなってしまった。

とはいえ、順位は前回29位から今回12位と、少しだがいい順位でフィニッシュできた。

バイクの性能だけではレースの結果は決まらない。だが、ヘリウムの軽量オールラウンダーというキャラクターも、群馬CSCのコースとの相性のよさを感じた。要所要所でその特性に助けられたなと感じたのも、また事実である。

 

編集長・ナカジ

7800系機械式、7900系Di2と乗り継いできた。都内でメッセンジャーの経験もあり。そのときの市街地での使用から、俺チャレのような超ロングライド、JCRCのレースまで幅広いシーンでデュラエースシリーズを使用してきた。

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ジェイピースポーツグループ
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