桑原塾が素朴な疑問に答える サプリメント活用指南 第2回 正月太り対策 vol.3
新連載「サプリメント活用指南」では、桑原さんにサプリメントにまつわりさまざまな疑問に答えてもらいます。第2回は「正月太り」について、そのVol.3です。(第1回エンデューロレース対策はこちら)
●桑原弘樹さん
グリコのスポーツサプリメント「パワープロダクション」シリーズの生みの親。数多くのトップアスリートやモデルなどにコンディショニングやボディメイクの指導を行っている。10年以上に渡ってパワープロダクションの企画・開発を担当してきた。NESTA JAPAN(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会 日本支部)のPDA(プログラム ディベロップメント アドバイザー)。
量を減らすのは晩御飯だけ!?
Q:晩御飯がサラダとプロテインだけだと不安になるんですが・・・大丈夫なんですか?
A:量を減らすのは晩御飯だけ。朝食も昼食もたらふく食べていいんですよ。
Q:なんで晩だけでいいんですか?
A:摂った食事というのは、食べてから数時間分のエネルギーです。一日中もつものではありません。だから、朝食べたものは数時間でほとんど消費されてしまいます。昼ごはんも同じ。日中は活動しますからね。でも夜はその後就寝に向かっていくので、晩御飯のエネルギーは使わないまま寝てしまうんです。だから、晩御飯は多くの人が過剰気味な食事になっているのです。
Q:朝食を少なめにして夜にガッツリ食べるという人が多いと思うんですが、人間の活動時間を考えると逆ということですね?
A:はい。まったく逆です。朝は起きて会社に行って仕事をしないといけないのに、それに足りるだけのエネルギーを朝食で補給できている人は少ないですよ。
例えば、晩御飯を夜8時に食べて寝て、朝はバタバタしていてご飯が食べられず、昼も忙しくてお昼ご飯が2時になってしまった・・・ってよくありますよね。でも、夜8時から昼の2時まで何も食べていないわけですから、エネルギーは完全に枯渇しています。
エネルギーはもちろん運動でも使われるんですが、脳での消費量がすごく多いんです。つまり、朝食を抜くと午前中は脳のエネルギーが枯渇した状態になっているんです。実験でも証明されていますが、朝食を抜いた人は脳のパフォーマンスが確実に低下します。朝食をたくさん食べると、いつもよりエネルギーが充満した状態で一日を始めることができます。
* 次回は、走りながら効率的に体重を落とす方法をお教えします。