高い開発力を見せつけたエアロロード、プロペル アドバンスド2
耐久レースのソロ部門に出てみたくなるバイク
なにより驚きなのは、ジャイアントのお家芸ともいえるスローピング形状ではなく、ホリゾンタル形状を採用している点。
開発のためにフランス・マニクールにあるACE社の風洞実験施設を使用。2年以上におよぶ開発期間を経て発表された。その結果、エアロダイナミクスを最優先に考えた場合、スローピングよりもホリゾンタルのほうが優位な結果になったという。
開発には動的マネキンという、実際にペダリングの動作を再現できるマネキンをテストバイクに乗せて行なわれた。これによって、従来の静的マネキンよりも、より現実の使用状況に即した内容での実験を可能とした。
ブレーキキャリパーは、専用のミニVブレーキ。前後それぞれフロントフォークの後ろ側とシートステーの後ろ側に装備される。それはまるで、フレームの一部かのようだ。もちろん空力を重視してのことである。
トップグレードである「アドバンスドSL」とはカーボンのグレードが異なり、T700を使用しているほか、インテグレーテッドシートポストではなく専用のエアロシートポストを採用している。ブレーキキャリパーもカーボンではなくアルミ製。
完成車販売とフレーム販売があるが、上位モデルの性能をよりたやすく手にすることができる魅力的な価格設定となっている。
シマノ・アルテグラ6800 完成車価格 44万1000円
フレーム:カーボン
フォーク:カーボン
コンポーネント:シマノ・アルテグラ6800
ホイール:ジャイアント・P-SLR1エアロ
ステム:ジャイアント・コンタクトOD2
シートポスト:オリジナルカーボンシートポスト
タイヤ:ジャイアント・P-SL 1
ハンドルバー:ジャイアント・コンタクトSLRエアロ
サドル:フィジーク アリオネR3
試乗車実測重量:7.69kg(Sサイズ、ペダルなし)
サイズ:465、520、545
カラー:シルバー/ブルー
■写真下・左:ヘッドパーツはオーバードライブ2という上側に1-1/4インチと他社よりもワンサイズ大きい径を採用。下側は1-1/2インチ。
■写真下・右:ジャイアントのTTバイクでは以前からフォーク後ろ側にブレーキを取り付けたモデルがあったが、それをエアロロードにも応用。
■写真下・左:すばらしいのは、ノーマルのボトルを取り付けた状態で空力テストを行なった点。そのため、ダウンチューブはボトルに向かって広がる。
■写真下・右:シートポストの固定方法は後ろ側のねじを締め込むと斜めウスがポストを押さえる構造。空力的にも有利だが、見た目もスマート。
軽めのギヤでスタートし、一気にシフトアップしながら加速していくと、バックからの反応が気持ちいい。路面状況のいいところであれば、おもしろいように加速していく。ホイールとの相性もいい。速度の維持もしやすい。ヘッドまわりの剛性が、これにつながっているのだろう。
若干、剛性過多か?と思わなくもないが、きびきびしたハンドリングは操っていて楽しい。レスポンスがいい分、路面の凹凸もしっかりと伝わってくる。
ブレーキについては、やはり慣れが必要だ。シマノ、スラムのブレーキとは制動力の立ち上がりが異なる。Vブレーキだからといって、リヤがすぐにロックしてしまうというような極端な動きはしなかった。エアロロードということで、巡航性能には期待していたが、スピードの立ち上がりについてもかなりの性能を持っている。耐久レースのソロ部門に出てみたくなるバイクだ。
シマノ・アルテグラ6800 完成車価格 45万1500円
プロペルのエアロコンセプトを女性用に最適化したモデルがエンヴィシリーズ。その上位機種が「エンヴィ アドバンスド 1」だ。
最小サイズのXXSは、ホリゾンタル換算のトップチューブ長が500mmを実現。身長140cm台の女性ライダーでもエアロモデルの高速ライドを楽しめる。
コンポは11速のシマノ・アルテグラを搭載し、重量は7.4kg(XXSサイズ)と軽量に仕上げられている。