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チューブレスタイヤのはめ方を動画で解説! ロードタイヤはこうはめろ!チューブレス編

ロード用タイヤには大きく3つの構造があるチューブレス、クリンチャー、チューブラーだ。構造が違うからにはもちろんホイールへの装着方法も、それぞれ異なる。そこで、構造ごとに装着方法を紹介。しかも文字での説明だけではなく、動画でも手順を解説する! 今回はチューブレス編。
 
text●ナカジ photo●小見哲彦

ロード用タイヤの構造は大きく分けて3タイプ

ロード用タイヤには現在、大きく3つの構造がある。今回紹介するチューブレスタイヤは、その名の通りインナーチューブが不要。そのため、従来のクリンチャータイヤよりも軽く、装着の手間も少ない。その走行フィーリングも柔軟で、振動吸収性が高い。
 
また、クリンチャータイヤやチューブラータイヤよりも低い空気圧で使用することができるので、快適な走行を楽しめる。そのため、非常にマイルドな乗り心地を提供してくれる。その魅力を知ってしまうと虜になる人が多い。
 
パンクに対する安全性の高さもポイントだ。万一パンクしてしまった場合でも、空気の抜けるまでの時間がながいので、安全に停止することができる。
 
構造が違うからにはもちろんホイールへの装着方法も、それぞれ異なる。そこで、構造ごとに装着方法を紹介。文字での説明だけではなく、動画でその手順を紹介! ホイールに対してどこに立つのか、どう力を入れているのかがわかりやすく解説した。まずはチューブレス編
 
 

1 ビードに石鹸水を塗る

タイヤをリムにはめる前に、まずはビード(タイヤがリムにはまる部分)に石けん水(食器用洗剤と水を50:50で混ぜ合わせたもの)を塗ります。
 
使用しているのはハッチンソン・スティックエアという、石けん水を塗るスポンジを内蔵したタイヤレバー。ビードの両側、タイヤ全体に行き渡るように塗り広げていきます。石けん水をしみこませた布で塗り広げても構いません。
 
チューブレスタイヤは空気が漏れるのを防ぐために、タイヤとホイールの“はめ合い”精度が非常に高く設計されています。このため、そのままではタイヤがはまりずらい。
 
そこで、石けん水をビードに塗ることによって、リムとタイヤがすべって作業がしやすくなり、タイヤもしっかりとリムにはめることができます。
 

2 タイヤのビードをはめる

左右どちらか片方のビードをリムにはめます。まずは、バルブ穴の反対側から始めます。
 
このとき、タイヤのロゴの中央にバルブが来るように仕上げると美しいです。上方向から体重を利用して、タイヤを伸ばすイメージではめていきます。
 
片側が完全にはまったら、もう片方のビードもはめていきます。その際にタイヤに十分なゆとりがあるか確認します。タイヤをはめる最後の段階で、簡単にタイヤがはまるようにするためです。

3 最大の難関!? タイヤを完全にはめる

チューブレスタイヤをはめる作業で最大の難関となるのが、タイヤをはめきる最後の瞬間だ。この前までの工程で、しっかりとタイヤをのばしながらはめていかないと、最後にビードに余裕が足りなくてタイヤがはまらない。
 
 
 
 
 
 
 
体重をかけて、タイヤをはめていき最後は手ではめるか、スティックエアーを使用してビードをもちあげます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
はめおわったら、タイヤがしっかりとバルブをまたいでいるかまたビードとリムの間に異物が挟まっていないか確認します。

4 空気の力でビードを上げる「パンッ!」という音が合図

タイヤがはまったら空気を入れてきます。どんどんタイヤが膨らんでいきますが、途中で「パキパキ、パンッ!」と、爆発するのか!?と驚くような音がする場合があります。(石けん水の効果によってスムーズにビードが上がり、音がしない場合もあります)
  
 
 
 
 
 
これはチューブレスタイヤ特有の音で、タイヤのビードがリムにしっかりはまっている証拠です。フロアポンプでうまく空気が入らない場合はCO2ボンベや、エアーコンプレッサーのように、高圧の空気を一気に噴出できるものを使用する。
  
 
 
 
 
 
指定空気圧まで空気をいれたら、タイヤのリムラインが両サイド、全周にわたって均一に現れているかをチェックする。ゆがみがあったら、その部分のビードが上がりきっていない。1回空気を抜いて、その部分に石けん水を塗り、再度空気を入れる。これで作業終了だ!
 

5 より大きな安心を手に入れたいならシーラント剤を注入

パンクのリスクをより減らしたいならシーラント剤(プロテクトエアマックス)の使用がお勧めだ。小さな穴ならこのシーラント剤がふさいでくれる。
 
ビードをはめたらいったん空気を抜く。すでにビードがはまっているので、空気を抜いただけでは、タイヤは外れない。ホイールに付属している、バルブコア抜きを使って、バルブコアを外す。シーラントは注入する前によく振ること。
 
 
 
シーラントのクチをバルブに差し込んで約30ml(ボトルの1/4)を、前後それぞれのタイヤに注入する。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
バルブコアを取り付け、自分が走行するときの空気圧まで空気を入れる。タイヤのパッケージなどに、目安の空気圧が書いてあるので参考にするといいだろう。
 
空気を入れたら、全周にシーラントが行き渡るようにタイヤを回転させて終了だ。

今回使用したアイテム

タイヤ:ハッチンソン・フュージョン3チューブレス
価格/8190円(サイズ/700×23C、重量/295g)
シーラント:ハッチンソン・プロテクトエアマックス 価格/1575円(内容量/120ml)
タイヤレバー:ハッチンソン・スティックエア 価格/1470円(1本)
CO2ボンベ:ハッチンソン・CO2ボンベ 価格/3570円(アダプタ+ボンベ2本)

 

動画でおさらい!

 
 

問い合わせ先

ダイナソア●http://www.dinosaur-gr.com
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