メリダのカーボンエンデュランスモデル、ライド CF チーム
チームランプレ・メリダとエンジニアたちが共同開発!
ライドの衝撃吸収システムは、スペシャルデザインのフロントフォークと、超扁平のシートステーなどによるもの。メリダのラインナップ中でもっとも快適なレーシングバイクであり、すでに完成されたオールラウンダー「スクルトゥーラ」を補完するモデルでもある。
新型ライドのためにデザインされたダブルチャンバーフロントフォークは、複雑な形状を持つカーボンチューブ内にリブを設けている。そのため超軽量でありながら、十分なねじれ剛性を持ち、かつ優れた振動吸収性を発揮する。とくに荒れた路面でライダーの疲労を著しく軽減することができるのだ。
シートステーは構造的な柔軟性を与えるためにハンガー寄りにオフセットされてシートチューブに接続される。横方向につぶれたシートステーの厚みは10mmしかない。
また、植物由来繊維を採用したレイアップの「バイオファイバーダンピングコンパウンド」テクノロジーを採用することで、路面から伝わる振動を徹底的に吸収する。
さらにパリ~ルーベなどの悪路への対応として使用される28Cタイヤも装着できる十分なクリアランスも確保され、装着タイヤの自由度も広がっている。
メリダ・ライド CF チーム
シマノ・デュラエース9000完成車価格 80万円
フレームセット価格 28万9000円
フレーム:カーボン
フォーク:カーボン
コンポーネント:シマノ・デュラエース9000
ホイール:フルクラム・レーシング1
タイヤ:コンチネンタル・グランプリ4000S
ハンドルバー:FSA・KフォースコンパクトOS
ステム:FSA・OS99
サドル:プロロゴ・スクラッチプロタイロックス
シートポスト:FSA・Kフォース
試乗車実測重量:6.9kg(サイズ47)
サイズ:44、47、50、52、54、56
カラー:マットUDカーボン・チーム
■写真下・左:電動コンポに対応するためにチェーンステー下にバッテリーマウントを装備。25Cタイヤでもフレームクリアランスは十分確保されている。
■写真下・右:ヘッドまわりはボリュームがあり、アタックなど一気にパワーを出すような走りにも対応する。ワイヤ類はヘッド後方からスマートに内蔵される。
■写真下・左:薄く扁平加工されたシートステーは、形状だけでなくバイオファイバーをレイアップして、素材面からも微振動を吸収する。
■写真下・右:複雑な形状を見せる「ライド」専用フォークは、内部にリブを設けたダブルチャンパーテクノロジーによって軽さ、剛性、振動吸収性を兼ね備える。
小林徹夫の試乗インプレッション
昨年試乗したスクルトゥーラの印象は、硬く、軽く、ヒルクライムに特化させてもいいという感じだったが、ニューモデルの「ライド」ではかなり大きな変化を感じた。
まず、路面からの衝撃が緩和されたこと。スクルトゥーラでは高速のダウンヒルで荒れた路面に突入すると、剛性感の高さからやや跳ねてしまう印象があったが、同じコースを走るとそれが払拭されていてコントロールしやすいのがわかる。
石畳でもストレスなくコントロールでき、快適性と走行性があれば選手たちに受け入れられるのは当然だろう。
ステアリングの感覚は比較的軽め。ダンシングでハンドルを振る場合も、左右への進路変更もクセがなく軽い。それでいて、フォークの弱さも感じない。
軽さは際立っているので上りも軽いが、ケイデンスを上げたとき よりスムーズに走る感じがする。