リドレー・ノア 徹底インプレッション!
リドレーが導き出したエアロロードの''解''
フレームに使用されるカーボンは50t、40t、30tとリドレーのラインナップにおいても弾性率が高いグレードが使われている。
ヘッドパーツはもちろん上下異径。
下ワンは1.5インチ径、BBはプレスフィット30。ペダリングパワーをしっかりとフレームに伝える。
これら定番の規格に加えて、独創的な機構として「Fスプリットフォーク」と「Fサーフェイス」という2つの注目ポイントがある。
「Fスプリットフォーク」は、フロントフォークのブレードにスリットが開けてある。
これによって、フォークブレードまわりの空気の流れを整えることができるので、結果として時速40kmで走行したときに空気抵抗を7.44%抑えることができる。
耐久レースで使ってみたい!
「Fサーフェイス」はヘッド、ダウン、シートチューブの両側に貼られた特殊テープのこと。
表面がヤスリのようにざらついており、こちらもチューブまわりの乱流を整える効果がある。
時速50~70kmで走っているときに平均で4.16%空気抵抗を軽減するという実験結果がある。
エアロロードの乗り味といえば、数年前までは縦方向に硬く、横方向の剛性との差があるということがよく語られていたが、最近のフレームにおいてはそれもすいぶんと解消されてきた。
もちろんノアも例外ではない。
フレーム自体にボリュームがあるので、全体的にカチッとしている。
以前試乗した下位グレードのノアRSに比べると、リヤセクションがよりかっちりしていて、踏み込んでいったときの反応のよさが勝っている。
パワーがある人や、体重がある人はノアの性能を引き出すことができると思う。
耐久レースで使ったらさぞ気持ちいいだろう。
リドレー・ノアRS
RIDLEY NOAH
フレームセット価格 39万6900円
■BBまわりは強烈なボリューム。各チューブとの接合面積が大きいので、パワーを効率よく伝達する。
■インテグレーテッドシートポストを採用する。付属のスペーサーで15mmの範囲で高さを調節可能。
■フロントフォーク同様、シートステーにも整流効果のあるスリットが設けられている。