シマノMTB最高峰コンポーネントもリヤ11速へ! 速報! M9000 XTR
XTRは第6世代へ!
XTRは1992年に登場したMTB用コンポーネント。今年登場するM9000系XTRは、それから数えると6世代目になった。XCレースでの使用を考えたM9000系と、トレイル向けのM9020系がある。
特徴的なのは、ロードバイク用コンポーネントのデュラエースやアルテグラではすでに採用されているリヤ11速のカセットスプロケットが登場。歯数は11−40Tの1種類。そのかわり、フロントチェーンリング枚数はシングル、ダブル、トリプル。さらに歯数構成のバリエーションが有り、全8種類から選択可能となっている。
●RD-M9000-GS
リヤディレーラー
悪路走行におけるチェーン暴れを防止するためのスタビライザーが装備されており、その効果を調整することができる。スタビライザー機能を強くすればチェーンが暴れにくくなり、弱めればシフトタッチを軽快にすることができる。また変速動作の軌跡が、スプロケットの形に寄り添うように動作するので、スムーズで確実な変速が可能だ。
ケージサイズがフロントチェーンリングシングル&ダブル用のGSと、トリプル用のSGSの2モデルある。
●CS-M9000
11速スプロケット
歯数構成は11-40Tの1種類のみ。ローギヤをスポーク側にオフセットしているので、従来の10速用フリーボディに装着することができる。
●FC-M9000
クランクセット
4本アームデザイン。歯数構成が全部で8種類ある。トリプルは40-30-22T。ダブルは34-24T/36-26T/38-28Tの3種類。シングルは30T/32T/34T/36Tだ。
チェーンリングは非常に凝った作りで、表側がアルミで、裏側はカーボン。その2枚でチタンの歯を挟んでいる。耐摩耗性と軽さを両立するためだ。
●SL-M9000-I
シフトレバー(Iスペック2)
シフターのSL-M9000は、SL-M985に比べ20%少ない力で操作可能。ブレーキレバーと一体化できるIスペックは、BL-M9000とともに“Iスペック2”へと進化。調整範囲が左右方向だけでなく、取り付け角度も独立して調整できるようになった。
●BR-M9020
ディスクブレーキキャリパー
2ピース構造のマグネシウムボディで軽量性を追求したBR-M9000のほか、制動力を25%向上させたBR-M9020の2種類が用意されるブレーキキャリパー。
●FD-M9000-D
フロントディレーラー
今までのトップチューブからワイヤを通すトップスイング、ディレーラーの下側からワイヤを通すダウンスイングのほか、サイドスイングというワイヤが横方向のダウンチューブ方向から操作するモデルが追加される。ワイヤの取り回しがスムージング化されることに加え、作動軸と変速ポイントが近づくため、チェーンを押す力はM980系比で100%向上。