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ランプレ・メリダでポッツァートが参戦!! ツアー・オブ・ジャパン開幕

日本最大のステージレースに今年は何とポッツァートが参戦! 開幕ステージから世界の走りを魅せてくれた

 

 

ポッツァートが堺ステージの個人TTで3位!

新緑がまぶしい日本列島を駆け巡るツアー・オブ・ジャパン(UCIアジアツアー2.1)が、5月18日に大阪府堺市で開幕した。今大会で唯一のUCIプロチームであるイタリアのランプレ・メリダは、昨年につづいて2度目の参戦だが、今年は超大物選手を日本に送り込んできた。

 

なんと、ミラノ~サンレモやグランツールの区間で優勝しているイタリアのクラシックハンター、フィリッポ・ポッツァートが参加メンバーに名を連ねたのだ。彼は2000年にツール・ド・おきなわで来日したことがあり、これが2度目の日本だった。

 

「世界の走りを日本のレースファンに見せたい」と、スタート前に語っていたポッツァートは、仁徳天皇陵古墳のすぐ横がコースとなった第1ステージの個人タイムトライアルで、優勝したオーストラリアのウイリアム・クラーク(ドラパック)にたった5秒遅れで3位になった。

 

実はポッツァートは、4月12日にパリ~ルーベ(UCIワールドツアー)を走ったあと、1ヶ月以上レースには参加していなかった。

 

ツアー・オブ・ジャパンは休養明け最初のレースで、チームを率いるブルーノ・ビチーノ監督も「ポッツァートはどれくらい走れるかわからないから、様子を見なければならない」と、開幕前日に語っていた。

 

 

「ニッコロ・ボニファツィオはいいスプリンターで、彼が区間優勝を狙う。総合成績はバレリオ・コンティが上位を目指す予定だ」と、ビチーノ監督が語っていたとおり、第1ステージに先駆けて開催された堺国際クリテリウムでは、ランプレ・メリダが完璧にレースを支配し、最後はボニファツィオがみごと優勝を決めた。

 

「チームがとてもよく働いてくれたおかげで勝てたよ。感謝している」と、ゴール後に語っていたボニファツィオ。彼はまだ20歳のネオプロで、これが初めての勝利だった。

 

もちろんツアー・オブ・ジャパン本戦でも区間優勝を狙ってくるだろうと思ったのだが、「それは監督次第」という答えが返ってきた。

 

つまり、ポッツァートの調子が良ければ、彼はアシストに回るということだ。すでにボニファツィオはプロ1年目から北のクラシックに参戦し、ポッツァートとともにロンド・バン・ブラーンデレンやパリ~ルーベを走っていた。

 

 

初日の個人TTでゼッケン1を付け、最終走者としてスタートしたポッツァートは、午前中のクリテリウムでウォーミングアップをしただけ。他のチームの選手たちのように、スタート前にローラー台でアップはしなかったのに、3位のタイムを叩き出してしまった。

 

区間優勝したクラークも「ポッツァートがゴールするまでは確信が持てなかった」と語っていたが、彼が本気で走れば1位のタイムを出すことも可能だったにちがいない。

 

 

20日に美濃市(岐阜県)で行なわれる第2ステージでは、ポッツァートはポイント賞のブルージャージを着用する。

 

「区間優勝したいステージがいくつかある」と、話していたので、もしかすると早速その勇姿が拝めるかもしれない?!

 

■ランプレ・メリダはMERIDAのREACTO EVOを使用している(http://www.merida.jp)

 

■MERIDA(ミヤタサイクル)のブースではランプレ・メリダのグッズも販売している

 

オーストラリアのクラークが今年最初のグリーンジャージ!

第1ステージは快晴に恵まれ、初夏のような暑さになった。午前中に開催された堺国際クリテリウムで落車したオーストラリアのルーク・フェッチ(アバンティ)が、肩を負傷してしまい、午後の本戦は走れなくなってしまった。このため今年のツアー・オブ・ジャパンは、93選手がスタートした。

 

2.65kmの個人タイムトライアルを制したのは、オーストラリアのウイリアム・クラーク(ドラパック)だった。彼はチャンピオンシステムの一員として参戦した2012年にも、このステージで優勝してグリーンのリーダージャージを獲得していた。平均時速は49.1km/hだった。

 

区間2位はクラークのチームメートのジョーダン・カービーで、今季UCIプロフェッショナルコンチネンタルチームに昇格したドラパックがワンツーを独占した。

 

区間優勝した29歳のクラークは「2年前に良く走れてコースは熟知していたし、自分にも合っているともわかっていた。だからいい成績が出せてよかったよ。朝、クリテリウムを走ったのが、いいウォーミングアップになった」と、語っていた。

 

クラークはこの日、総合首位のグリーンジャージとともに、ポイント賞のブルージャージも獲得した。昨年新設された新人賞のホワイトジャージは、総合2位のカービーが獲得した。

 

 

堺で開幕したツアー・オブ・ジャパンは、20日に美濃ステージ(岐阜県)、21日に南信州ステージ(長野県)、23日に富士山ステージ(静岡県)、24日に伊豆ステージ(静岡県)を行ない、25日に東京でフィナーレを迎える。今年も熱い闘いから目が離せない!

 

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