チームウキョウレブ RB-01【10万円台からのロードバイク・シリーズ】
ガンガン乗り倒せる丈夫さ、将来的な発展性にも要注目
レブは、チーム右京の監修によって生み出されたブランドであり、 その記念すべき最初のモデルがこのRB である。
同チームの監督である片山右京さんが、ロードバイクに挑戦したいと思っている人のために、ビギ ナーにとって最適なフレームとパ ーツをチョイスし、安心して操れるように仕上げている。
まず目を引くのが、ハイドロフォーミング(液圧成型)によって有機的に加工された6061 アルミによるフレームだ。
黒をベ ースに赤と黄を加えたカラーリングがじつにアグレッシブで、これは初回生産分のみの限定となる。
ラインナップは、コンポの違いにより2種類を用意。ここに紹介するのはシマノ・ソラを中心に組まれたベーシックモデルで、クランクセットにトリプルを採用するなど、よりビギナーに優しい仕様 となっている。
なお、この上位にあたるのが105仕様で、50×34 Tのコンパクトクランクと 速スプロケットをセットしている。
今年デビューしたばかりのブランドゆえに、取り扱いショップは大阪を中心に現在拡大中だが、公式オンラインショップでも購入できるのは画期的だ。
台湾の製造元から届いたものを整備士が組み立て、点検整備後に発送するというもので、ユーザーは同梱された工具でハンドルを真っすぐに固定し、シートポスト&サドルを取り付けるだけでOKなのだ。
右京さんのレースに対する熱い想いをぜひ感じ取ってほしい。
Team UKYO REVE RB-01
チームウキョウレブ RB-01
シマノ・ソラ完成車価格/10万円(税抜)
フレーム:アルミ
フォーク:アルミ
コンポーネント:シマノ・ソラ
ホイール:シャイニング・MT-46
タイヤ:ケンダ・K-177 700×23C
ハンドルバー:オリジナル
ステム:オリジナル
サドル:ヴェロ・VL-1125
シートポスト:オリジナル
試乗車実測重量:10.42kg(520サイズ、ペダルなし)
サイズ:470、490、520mm
カラー:チームウキョウ
コンポはシマノ・ソラをメインに構成。デュアルコントロールレバ ーは上部にギヤ段数表示を設けるほか、ハンドルとの距離を調整できるアジャスターも装備
シフトワイヤは アウターごとダウンチューブに内蔵され、写真の位置で外部に出てインナーのみワイヤリードを経て各ディレーラーへ取りまわすレイアウトだ
写真のヘッドチューブとシートチューブは正円断面。フレームの材質は6061アルミで、複雑な形状 はハイドロフォーミングによるものだ
レブ・エヴォと名付けられたアルミ製のフォーク。ホイールは32本スポークのJIS組で、18mm幅の リムを採用する。タイヤはケンダ製だ
アクシデントの際に交換できるリプレーサブルエンドを採用。ブレーキキャリパーはテクトロ製の R312で、フレームに合わせて黒を選択
大屋雄一の試乗レポート
アルミフォークやトリプルクランクなどを採用していることから、実測重量は10kgを超える。この価格帯のロードバイクとしては平均的だ。
通学や通勤でせいぜいママチャリしか乗ったことのないビギナーからすれば、このRB-01は驚くほど軽く感じるに違いない。
走行感は終始硬めだ。路面の凹凸を通過したときの 突き上げが大きいため、タイヤの空気圧は低めにセットすることをお勧めする。加減速やダンシングで重さを感じるが、そこには「丈夫さ」というキーワードも見え隠れしており、ビギナーが無知ゆえに雑に扱ったとしても、少々のことで壊れることはなさそうだ。
また、このソラ仕様ならではのメリットも見逃せない。ロードバイクにハマッた人の多くは、遠くない将来に高性能なモデルを買い増すのだが、少々の出費でフラットバー化できるので、それまでのロードバイクとは違った楽しみ方もできるというわけだ。
この攻撃的な造型やカラーリングにピンと来た人、右京さんの想いを共有したい人にぜひ。