総集編が6月15日にオンエア! TOJ総合優勝者インタビュー
アジア最強戦士の素顔に迫る!
今年のツアー・オブ・ジャパンは、初参戦したイランのミルサマド・プルセイェディゴラフール(タブリズペトロケミカルチーム)が、前評判通りの実力を後半戦で発揮して総合初優勝を果たした。
プルセイェディゴラフールは1985年生まれで現在28歳。自転車レースを始めたのは20歳と遅く、2008年にプロデビューした。しかし、今年はマレーシアのツール・ド・ランカウイ(アジアツアー2.HC)をアジア人として初制覇し、ツアー・オブ・ジャパンのタイトルも獲得してしまった。
そんなプルセイェディゴラフールに、東京ステージのスタート前に独占インタビューした。
Q:自転車レースを始めたきっかけは?
始めたのは20歳のとき。それまでは学生で勉強しかしてなくて、スポーツは何もやっていなかった。
故郷のタブリズでは、毎年有名なアゼルバイジャン・ツアー(現在のツアー・オブ・イラン)が行なわれていて、自転車レースはとても有名だった。ボクは毎年それを観るのが楽しみだったんだ。
そのレースで活躍していたガデル・ミズバニやアハド・カズミ(現在の監督)の大ファンだった。メフディ・ソラビも隣町出身で有名人だった。彼らを見ていて自転車レースに興味を持ったのがきっかけだった。
自分も乗りたいと思ったが、自転車を買うお金はなかったから、借金して買ったんだ。近所に趣味で自転車に乗る人たちがたくさんいたから、彼らと一緒にトレーニングをするようになった。
観るのが楽しくて自転車を始めたんだけど、レースをしてみたら強かったってわけさ。
(元チームメートの)アンドレイ・ミズロフには、20歳で始めたのでは絶対優勝なんかできないから、無理はするなと言われたけどね。
ボクのレース経験はあまり長くはないが、大先輩であるミズバニがいろいろと教えてくれる。
彼はレースのことだけでなく、人生のこととか、いろいろなことをボクに教えてくれるから、とても助けになっている。近くに住んでいるから、いつも一緒にトレーニングしているんだ。
Q:初来日した日本の印象は?
町がとてもキレイで、応援してくれる人もたくさんいてうれしいね。道路もすごくキレイで、走るのが楽しかった。よくみんなは、ヨーロッパ、ヨーロッパというけれど、日本の方が素晴らしいと思うよ。ボクらは日本と同じアジアのチームでうれしいよ。中国やマレーシアで優勝したことがあるけど、日本で勝つのはまたちがう気分だった。
Q:故郷タブリズはどんなところ?
タブリズはとても古い都で、1000年以上前に造られた古い建物がたくさんある。とくに有名なのはバザールで、ユネスコの世界遺産になっている。絨毯(じゅうたん)の産地としても有名だよ。
Q:TOJのあとの予定は?
6月は地元のツアー・オブ・イラン(アジアツアー2.1)に参加する。その後は、昨年総合優勝した中国のツアー・オブ・チンハイレイク(アジアツアー2.HC)だ。
Q:ヨーロッパで走ってみたいとは思わない?
ヨーロッパで走るにはビザを取るのが大変だ。それよりもチームのスケジュールにあるレースで頑張りたい。アジアのレースで勝つ方がずっと楽しみだ。アジアの強さを世界に見せたいのさ。
(注釈)
長い名前でアナウンサー泣かせなプルセイェディゴラフール。プルセイェディと省略して呼んでも構わないと話していた。ちなみにトルコ語の正しい発音ではプルセイェディジュラヘルとなるが、cyclesports.jpでは、今年のランカウイでプルセイェディゴラフールという表記を使用していたため、統一して紹介している。
ツアー・オブ・ジャパン総集編、いよいよオンエア!
プルセイェディゴラフールが総合優勝した今年のツアー・オブ・ジャパンの総集編が、
6月15日にBSフジで放送される。FIFAワールドカップが開幕しても、忘れないように!
第17回ツアー・オブ・ジャパン総集編
~からだ一つ自転車一つで戦う男たち~
■2014年6月15日(日) 14:00~14:55 BSフジ
http://www.bsfuji.tv/top/pub/toj2014.html
■TOJ2014レポートはコチラ→http://www.cyclesports.jp/articles/detail.php?id=501