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別府史之が3年ぶり3度目の優勝!全日本選手権個人TT

2014年6月27日(金)、岩手県・岩手山パノラマラインにて第18回全日本選手権個人タイム・トライアル・ロードレース大会が開催され、男子エリートでは別府史之(トレック・ファクトリーレーシング)が3年ぶり3度目の優勝を果たした。

 

text&photo:Hitoshi OMAE

今年から全日本選手権ロードと同一週に開催

 

UCIルールにより、その国のロードチャンピオンシップとロードTTチャンピオンシップは同じ週に行なわないとUCIポイントが認められないことになり、今年から日本での選手権も同一週にプログラムされた。

 

そしてロードTTは6月29日(日)にロード全日本選手権が開催される岩手山パノラマラインロードコースの一部、6.7kmの下りを往復するだけのシンプルで厳しいコースが設定された。

 

男子エリートは13.4kmのコースを3周、40.2kmで争われた。出走は30人。3グループに分かれて行なわれ、第2グループが終了した時点でトップタイムは阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)の55分35秒。

 

これに対して第3グループの別府史之(トレック・ファクトリーレーシング)、佐野淳哉(那須ブラーゼン)らが阿部を凌駕するラップを刻んでいく。

 

下りではアドバンテージがあったと話す別府は、56Tのビッグギヤを回している。同じく56Tを使用した那須ブラーゼンの佐野淳哉も好タイムで別府に迫る。佐野は途中の計測で別府に数秒差まで詰め寄ったが…。

 

 

「ラストの上りでペースを上げれば勝てると思った」

 

「途中でチームカーからの無線が聞こえなくなるトラブルがあったが、力を蓄えていたので、ラストの上りでペースを上げれば勝てると思っていた」と、別府史之がプロチームの貫禄を見せ、3年ぶり3度目の優勝を飾った。

 

「上りは自分のペースでしっかり刻んでいき、2周目は6~7割の力で走っていた。力には余裕がありました」

 

 

第18回全日本選手権個人タイムトライアルロード

個人TT(男子エリート)40.2km 結果


1位 別府 史之 JPCA TREK FACTORY RACING 53分01秒82

2位 佐野 淳哉 栃 木 那須ブラーゼン 53分31秒22

3位 山本 元喜 奈 良 VINI FANTINI-NIPPO 55分11秒72

4位 阿部 嵩之 北海道 宇都宮ブリッツェン 55分35秒91

5位 岡  篤志 茨 城 EQA U23 56分34秒33

6位 大場政登志 茨 城 C PROJECT 56分36秒45

 

女子は萩原麻由子が2年ぶり6度目の優勝

 

女子エリートは萩原麻由子(ウイグル・ホンダ)が2年ぶり6度目の優勝を果たした。

 

第18回全日本選手権個人タイムトライアルロード 

個人TT(女子エリート)26.8km 結果

 

1位 萩原麻由子 群 馬 Wiggle Honda 39分04秒66

2位 與那嶺恵里 茨 城 サクソバンクFX証券 39分55秒53

3位 上野みなみ 青 森 鹿屋体育大 41分57秒43

4位 金子 広美 三 重 イナーメ信濃山形 42分22秒30

5位 米田 和美 北海道 Ready Go JAPAN 42分57秒91

6位 小島 蓉子 千 葉 日本体育大 43分02分21

 
 

 

第83回 全日本自転車競技選手権大会は、6月28日(土)にU23、MJ、MU17+MU15、WJ+WU17カテゴリーのロードレース、29日(日)は男子エリート、女子エリートカテゴリーのロードレースが行なわれる。

 

 

問い合わせ先

日本自転車競技連盟
http://nationalchampionships-road.com/