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佐野淳哉が悲願の初優勝!全日本選手権ロード 2014

岩手山パノラマラインロードコース(15.8km×14周=221.2km)で行なわれた全日本選手権ロードは、序盤から逃げグループに乗り、最後まで逃げ切った3人のうちの一人、佐野淳哉(那須ブラーゼン)が悲願の全日本選手権ロード初優勝を飾った。

 

text&photo:Hitoshi OMAE

佐野、井上、山本の3人で逃げ切り!

 

レースはまさに一周目、フィニッシュラインへの上り坂で逃げを形成した11人がこの日のレースの鍵を握った。この逃げにはアンカー、シマノ、NIPPO、愛三、ブリッツェン、右京、ブラーゼンと有力チームがほとんど乗ったため、メイン集団は追走に脚を使う必要がなかった。

 

1分台だった差はなかなか開いていかなかったが、全行程の半分を過ぎる頃には5分近くに広がり、逃げのメンバーではなく勝負したい土井雪広(チーム右京)、別府史之(トレック・ファクトリーレーシング)らは上りと下りを一定のハイペースに保とうとするが、思うように全体のペースが上がらない。

 

下りで加速し集団を引き延ばす別府史之

 

 

ラスト2km、アタックを繰り返す井上和郎

 

 

逃げを吸収してから勝負に出たいはずの清水都貴(ブリヂストン・アンカー)までもが上りで先頭に出る。メイン集団は17人ほどにまで絞られたが、何人もの優勝候補たちはついに前へ追いつくことができなかった。

 

逃げの11人は一人また一人と脱落していき、終盤には佐野、井上和郎(ブリヂストン・アンカー)、山本元喜(ヴィーニファンティーニ・NIPPO)の3人に。

 

この3人は牽制することなく最後の上りまで走り、ラスト3km、山本が口火を切ってアタック合戦を開始した。200km以上をともに脚を使い、逃げてきてのアタック! 

 

そして佐野が2人を引き離して独走でフィニッシュした。

 

独走でフィニッシュする佐野淳哉

 

全日本自転車競技選手権 ロードレース(男子エリート)221.2km

 

1位 佐野 淳哉 栃木 那須ブラーゼン 

2位 井上 和郎 福井 ブリヂストンアンカーサイクリングチーム 

3位 山本 元喜 奈良 VINI FANTINI-NIPPO 

4位 清水 都貴 JPCA ブリヂストンアンカーサイクリングチーム 

5位 土井 雪広 山形 チーム右京 

6位 入部正太朗 奈良 シマノレーシング 

 

全日本選手権ロードレース(女子エリート)126.4km

 

1位 萩原麻由子 群馬 Wiggele Honda

2位 與那嶺恵里 茨城 サクソバンクFX証券 

3位 合田祐美子 岡山 早稲田大 

4位 上野みなみ 青森 鹿屋体育大

5位 崎本 智子 愛媛 ナカガワAS Kデザイン

6位 米田 和美 北海道 Ready Go JAPAN 

 

問い合わせ先

日本自転車競技連盟
http://nationalchampionships-road.com/