和田やずかのツール・ド・フランス☆フォトエッセイ 2014　第４ステージ

第１ステージから第３ステージまで英国で開催された2014年のツール・ド・フランスが、ドーバー海峡を越えてフランスに戻ってきた。

第４ステージのニュートラル区間からディレクターカーの隣で待ち構えていた人気フランス人選手、ヴォクレール（ヨーロッパカー）。

スタートの合図とともに飛び出すと、約150kmを逃げ続けた。

レース序盤、集団はヴォクレール、マテ（コフィディス）とのタイム差を見ながら、ゆっくりと進んだ。

平坦ステージのこの日、スプリンターを擁するチームが交替で先頭を引いていくが、予想外に位置取りが難しかったようだ。

クリストフ、レンショウ、サガン、コカール、グライペルなどの強豪と横一線に見えたゴールスプリントもキッテル（ジャイアント・シマノ）が制し、なんと今大会３勝目。

しかし、これまでのステージとは違う展開に「きつかった！」という声が聞こえてきそうな表情。

敢闘賞はもちろん、トマ・ヴォクレール！表彰台の勇姿に観客も盛り上がる。

最後まで諦めない闘志、独走に入ってスピードアップする不思議パワーがフランス人を熱狂させる。

1975年生まれ・千葉県出身。

97年よりツール・ド・フランスをはじめ世界の自転車レースシーンを撮影。

代表作にエウスカルテルチームに帯同した写真集「R」「ｆ」「S」がある。

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