和田やずかのツール・ド・フランス☆フォトエッセイ 2014 第6ステージ
ツール・ド・フランス 2014 第6ステージはアラスからランスまでの平坦ステージ。
スタート直後からピノー(IAM)、リーザー(ベルキン)、マテ(コフィディス)、ジェラール(ブルターニュ)の4人が逃げた。
平均速度46.3kmのレースを積極的に引いていたのはピノーだったが、敢闘賞は最後にアタックしたマテに授与された。
チームメイトに警護される、マイヨ・ジョーヌのニバリ。2秒差でフグルサングが総合2位とアスタナは好調のまま戦いを続けている。
この日も小雨の降る肌寒い一日。横風も強く、前日の石畳走行の疲れもあってか選手たちは疲れて見える。
サガン、デマールなど有力選手を含めて落車が相次いだ。
フランソワ・オランド大統領がツール・ド・フランスを視察に来た。
アラス、ランス周辺はかつての大戦で街のほとんどを破壊されたという歴史があり、世界中の選手がフランスに集うビッグイベントは平和の象徴だ。
とはいえ、大統領も国民もそろそろフランス人選手の勝利を見たいと願っているはず。
ツール・ド・フランス通算成績6勝目を達成したグライペル。
今年も勝たなければという重圧から解き放たれ、満面の笑みでチームメイトと勝利を祝っていた。
平均年齢高めのロット・ベリソルの選手たちは、アダム・ハンセンが「ボトックス(顔の表情を止める美容法)が必要かも」というほどの笑いジワがいい感じ。
和田やずか(YAZUKA WADA)フリーランスフォトグラファー
1975年生まれ・千葉県出身。
97年よりツール・ド・フランスをはじめ世界の自転車レースシーンを撮影。
代表作にエウスカルテルチームに帯同した写真集「R」「f」「S」がある。
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