和田やずかのツール・ド・フランス☆フォトエッセイ 2014 第7ステージ
7月11日 ツール・ド・フランス 2014 第7ステージ
ツール・ド・フランス第7ステージは、今大会2番目に長い234.5kmコース。
この日も0km地点から6人が逃げ、残り40kmでエルミガ−(IAM)、フザルスキー(ネットアップ・エンデューラ)がアタックするまで延々グループ旅が続いた。
どんよりとした曇り空。この天気は火曜日まで続くとの予報だ。
サガン必勝態勢で挑むキャノンデールチームがレースをコントロールする。
最後に「2つの大きなこぶ」が組まれたコースレイアウトはスプリンターを振り落とすための仕掛けだが、マイヨ・ヴェール、マイヨ・ブラン独り占めのサガンはモノともせずに突き進む。
補給食をほおばる、総合首位のニバリ(アスタナ)。
寒いときは多めに摂取しなければならないし、ここぞというときハンガーノックにならないよう補給タイミングも重要だ。
ちなみに、2014年の全日本ロードチャンピオン・佐野淳哉がヨーロッパで好きだった補給食は「ロールパンにジャムをはさんだもの」。
転倒で負傷したマティアス・フランク(IAM)の背中を押してゴールする、グレゴリー・ラスト(トレック)
時としてチームの垣根を越えた助け合いが必要で、それが自然に行なわれるのがツール・ド・フランスだ。
サガンが勝ったように見えたゴールスプリント、本人同士もそう思っていたが・・・
ツール・ド・フランス第7ステージの勝者は僅差でマッテオ・トレンティン(オメガファルマ・クイックステップ)。
カヴェンディッシュを欠いたチームにうれしい1勝となった。
和田やずか(YAZUKA WADA)フリーランスフォトグラファー
1975年生まれ・千葉県出身。
97年よりツール・ド・フランスをはじめ世界の自転車レースシーンを撮影。
代表作にエウスカルテルチームに帯同した写真集「R」「f」「S」がある。
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