和田やずかのツール・ド・フランス☆フォトエッセイ 2014 第13ステージ
7月18日 ツール・ド・フランス 2014 第13ステージ
ツール・ド・フランス第13ステージは、サンテティエンヌからシャムルーズまでの197.5km。
最後の50kmで登場するカテゴリー1級&超級山岳に、アスタナの選手たちもエースを集団に残して遅れていく。
ニバリの関心は2位以下とのタイム差にあった。
残り10kmで逃げたバルベルデ(モビスター)を追うと、次々に逃げグループを追い越して力の差を見せつけ、区間3勝目を挙げた。
ゴール前でも、まったく息が上がってないように見えるのはさすが。
区間2位のマイカ(ティンコフ・サクソ)と3位のケーニヒ(ネットアップ・エンデューラ)。
後半戦残り12kmでケーニヒがアタックすると、マイカが追って、うまく2人で逃げ切ることに成功した。
が、ニバリのアタックは別次元。ついていくことは不可能で10秒遅れでのゴールとなった。
総合2位のバルベルデは、なんとかニバリとのタイム差を縮めようとしたものの、さらに50秒の差がついてしまった。
昨年、キンタナの大活躍で注目を浴びたモビスターがこれからどう戦っていくのか注目される。
昨年のツール・ド・フランスで総合15位となり、埼玉クリテリウムにも招かれた新人賞ジャージのロマン・バルデ(AG2R)。
1990年生まれのバルデはベテラン勢と対等に戦い、区間7位でフィニッシュ。
総合3位で、フランス人がシャンゼリゼの表彰台に立つ可能性が久々に見えてきた!
今季の目標は「難関山岳で世界トップクラスの集団に最後まで食らいついていくこと」。
和田やずか(YAZUKA WADA)フリーランスフォトグラファー
1975年生まれ・千葉県出身。
97年よりツール・ド・フランスをはじめ世界の自転車レースシーンを撮影。
代表作にエウスカルテルチームに帯同した写真集「R」「f」「S」がある。
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