和田やずかのツール・ド・フランス☆フォトエッセイ 2014　第15ステージ

ツール・ド・フランス第15ステージはタラールからニームまでの222km。

スプリンター向きのコースだが、この地方独特の風が行く手を阻むことが予想されていた。

バウアー（ガーミン・シャープ）とエルミガー（IAMサイクリング）がスタート直後からアタック。

強風＆雨が降ったり止んだりの悪天候にもスピードを落とさず、200km以上を力強く逃げ続けた。

アルプスの山々をバックに、ニームへ向かうマイヨ・ジョーヌのニバリ。

有力選手が遅れていくなかアスタナの安定感は抜群で、ニバリ自身いつでも飛び出して首位を守る準備ができている。

２位バルベルデとの差は4分37秒。

休養日明けの7月22日（火）第16ステージは、今大会でもっとも長い237.5kmの道のりが待ち構えている。

バウアーとエルミガーの逃げ切りかと思った瞬間、ゴール前100m付近でスプリンター勢に捕まってしまう。

グライペル、キッテル、サガン、レンショウが全開で押し寄せる！ だがカチューシャのクリストフが区間2勝目を挙げた。

エルミガーが敢闘賞、区間２位にハウスラーが入り、発足２年目のプロコンチネンタルチーム「IAMサイクリング」は祝勝ムードに包まれた。

1975年生まれ・千葉県出身。

97年よりツール・ド・フランスをはじめ世界の自転車レースシーンを撮影。

代表作にエウスカルテルチームに帯同した写真集「R」「ｆ」「S」がある。

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