和田やずかのツール・ド・フランス☆フォトエッセイ 2014　第14ステージ

ツール・ド・フランス第14ステージは、グルノーブルからリズールまでの177kmで行なわれた。

国境に近いこともあって、イタリアからは多くのサイクリストが集まった。

今大会２度目のアルプス山岳ステージ、標高2360mのイゾアール峠で選手たちを待ち構えるのは19kmの上り。

この日ステージ初優勝を挙げたマイカ（ティンコフ・サクソ）、山岳賞を狙うロドリゲス（カチューシャ）、前日の敢闘賞・デマルキ（キャノンデール）など、10人の選手が先行して山頂を通過した。

右からニバリ（アスタナ）、バルベルデ（モビスター）、最後尾はバルデ（AG2R）。

上位を狙う者たちの駆け引きが繰り返されるが、残り４kmでニバリが２人を置いてアタック。

ステージ優勝は狙わなかったものの２位でゴールした。バルデ５位、バルベルデ10位。

総合順位ではニバリと２位バルベルデとのタイム差は４分37秒と前日よりさらに１分開き、２位バルベルデと３位バルデとの差は13秒に縮まっていた。

スプリンター、ペテル・サガン（キャノンデール）は山岳ステージは狙わずに79位でフィニッシュ。

ポイント賞安泰で中間ポイントも穫りに行かず、最後にはパンクと厳しい上りで大きく遅れてしまった。

ツール・ド・フランスのためにカスタムペイントしたキャノンデール「スーパーシックス エヴォ」のテーマは『野獣』。

早く、いつものワイルドなサガンに復活してほしい。 

1975年生まれ・千葉県出身。

97年よりツール・ド・フランスをはじめ世界の自転車レースシーンを撮影。

代表作にエウスカルテルチームに帯同した写真集「R」「ｆ」「S」がある。

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