和田やずかのツール・ド・フランス☆フォトエッセイ 2014 第16ステージ
7月22日 ツール・ド・フランス 2014 第16ステージ
ツール・ド・フランス第16ステージはカルカソンヌからバニエール・ド・リュションまでの237.5km。今大会もっとも長いコースで6時間もの長期戦が想定されている。
1,755mのポール・ドゥ・バレス山頂に現れたのは、ロジャース(ティンコフ・サクソ)、セルパ(ランプレ・メリダ)、ヴォクレール(ヨーロッパカー)の3選手。
この上りを制したものが勝利を獲得するというパターンどおり、先頭を走るロジャースが残り5kmからの独走で逃げ切って初優勝を果たした。
解散したエウスカルテルに所属していたスペインチャンピオン、イオン・イサギレ(モビスター)。
出身地バスクの応援団が身を乗り出して熱く応援していた。
タイムトライアル強化の成果が第20ステージで発揮されるか!?楽しみだ。
澄み切った青空と白い雲。緑豊かなピレネー山脈を淡々と走るマイヨ・ジョーヌ。
もはやニバリ以外、イエロージャージを着ることはないだろうと誰もが思う安定感だ。
最後方では、総合2位につけるバルベルデが苦悶の表情を浮かべている。
「フルームは無敵ではない」と断言し、34歳にして初のツール・ド・フランス制覇を目指したものの、最強のライバル出現に思わぬ苦戦を強いられている。
和田やずか(YAZUKA WADA)フリーランスフォトグラファー
1975年生まれ・千葉県出身。
97年よりツール・ド・フランスをはじめ世界の自転車レースシーンを撮影。
代表作にエウスカルテルチームに帯同した写真集「R」「f」「S」がある。
Website : http://www.wadabros.net
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