和田やずかのツール・ド・フランス☆フォトエッセイ 2014 第17ステージ
7月23日 ツール・ド・フランス 2014 第17ステージ
ツール・ド・フランス第17ステージは、サン・ゴダンスからサン・ラリー・プラ・ダテまでの124.5km。
今大会最短ながら、アップダウンを繰り返したあと頂上ゴールへ向かう過酷なコース設定だ。
そのピレネー山岳ステージを制したのは、何度もアタックを仕掛けたマイカ(ティンコフ・サクソ)。 残り2.5kmから独走し、TVカメラにウィンクする余裕で区間2勝目を挙げた。
新人賞の白いジャージを着たピノ(FDJ)の後ろに、敢闘賞を獲得したバルデ(AG2R)、マイヨ・ジョーヌのニバリ(アスタナ)が続く。
冬の間、アルペンスキーなどを体験してダウンヒルへの恐怖を克服したピノは、リタイアした昨年とは別人のような走りを見せている。目標は総合5位以内だ。
ゴール手前、この日3つ目のカテゴリー1の峠。逃げのキリエンカと後続の差は35秒だった。
だが、峠まであと1kmのところで捕まってしまう・・・
綿密なレース戦略でツール2連覇を成し遂げ、向かうところ敵なしだったはずのチームスカイは、エースのフルーム、頼れるアシストのサンディオが相次いでリタイアし、リッチー・ポートも不調。
山頂フィニッシュを得意とするキリエンカの貴重な1勝も逃してしまった。
和田やずか(YAZUKA WADA)フリーランスフォトグラファー
1975年生まれ・千葉県出身。
97年よりツール・ド・フランスをはじめ世界の自転車レースシーンを撮影。
代表作にエウスカルテルチームに帯同した写真集「R」「f」「S」がある。
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