Daily アレ!アレ!ユキヤ!2014 ツール・ド・フランス第12ステージ >> 第17ステージ
7月17日 第101回ツール・ド・フランス 第12ステージ[ブールガンブレス >> サンテチェンヌ 185.5km]
今日はブールガンブレスからサンテチェンヌへの185.5km、昨日に続いて天気は良く、ユキヤはオールメッシュの盛夏用チームウエアに身を包んでスタートしていった。
レースはスタートしてしばらく、5人の逃げを見送った。コースはリヨン近郊、ワインで知られるボジョレーを通る。キレイに晴れ渡った青空は暑いくらいで、レースはそれに合わせて各チームが補給を準備した。
レースは逃げ残ったサイモン・クラーク(オリカ・グリーンエッジ)にカウンターアタックのセリル・ゴティエ、ペリグ・ケムヌール(いずれもヨーロッパカー)がラスト20kmで合流、下り基調のコースを全力でサンテチェンヌに向かった。
しかしこの動きもラスト5kmでエンディングを迎え、各チームはゴールスプリントに備えて隊列を整えた。スプリントはアレクサンダー・クリストフ(カチューシャ)が勝ち、ユキヤのチームメイトであるブライアン・コカールは7位。ポイント賞ランキングではサガンに次ぐ2位をキープした。
パリまであと 1504.5km
7月18日 第101回ツール・ド・フランス 第13ステージ[サンテチェンヌ >> シャムルース 197.5km]
カテゴリー1のパラキュイ峠の上り
7月19日 第101回ツール・ド・フランス 第14ステージ[グルノーブル >> リズール 177km]
グルノーブルからリズールまでの第14ステージ、昨日73位に総合を上げたユキヤはスタート前に総合順位について尋ねると、「ハハハ!」と楽しそうに笑った。
自分の成績よりもフォアザチームに徹するユキヤは、今日80位や90位になってもまったく気にしない感じだ。
スタート後、ロータレ峠への上りで17人の逃げが形成され、ヨーロッパカーからはセリル・ゴティエがここに入った。
超級山岳のイゾアール峠でこの逃げは徐々に人数を減らしたが、追走のメイン集団ではピエール・ロランがしっかりとマイヨジョーヌのニバリをマーク。
ユキヤはアシストを終えてイゾアール峠の下りで待つカメラの前へと下ってきた。
今日のステージはなんとラファル・マイカ(ティンコフ・サクソ)が17人のうちから逃げ切っての勝利。
ユキヤは区間129位、総合79位でフィニッシュしている。
パリまであと 1130km
7月20日 第101回ツール・ド・フランス 第15ステージ[タラール >> ニーム 222km]
2日間のアルプスを終えてフランス南部の城塞都市、カルカソンヌでの2回目の休養日までをつなぐ今日のステージは、雨の予報もあってかマルティン・エルミガー(IAMサイクリング)とジャック・バウアー(ガーミン・シャープ)の2人の逃げを集団が見送り、タイム差は快調に開いていった。
スタート前のユキヤは集中していたのかギリギリまでバスから出て来ず、スタートサインからそのままスタートラインへ。その集中の意味は「アタック!」かと思いきや、それはどうやら違ったようだ。
今日の天気予報は「曇りときどき雷雨」。さらにエクサンプロヴァンスからニームへと強い横風が予想され、ユキヤらは目標としている「ピエール・ロランの10位以内」を達成すべく、細心の注意を払って集団内の位置をキープした。
エルミガーとバウアーの逃げは最大8分を超え、しかもレース終盤になっても1分台をキープ。ラスト2kmでもまだ20秒以上、これはもしや! と思われたが、ラスト100mほどでスプリントに飲み込まれ、アレクサンダー・クリストフ(カチューシャ)が2勝目を挙げた。
しかしバウアーは10位、エルミガーも16位に残り、エルミガーは敢闘賞も獲得した。ユキヤもトップとのタイム差は0秒、区間40位でフィニッシュしたロランに続いて区間44位、総合は現在79位だ。
7月21日 第101回ツール・ド・フランス[2回目の休養日]
昨日のフィニッシュ地点であるニームから200kmほど離れたカルカソンヌが、2回目の休息日のペルメナンス(大会本部)となった。
レース後に大移動してきたユキヤたちヨーロッパカーは、カルカソンヌからさらに60kmほど離れた小さな町、サンローラン・ドゥラカブルリスに滞在。今日はチームで40kmほど走った後、さらにユキヤは20kmほど走ってきたという。
2度目の記者会見に臨んだユキヤは「調子はいいです。体調はトップじゃないけど、脚の調子は問題ない。残りのステージは、パリとTTを除けば4ステージしかない。明日からはよく知っているコースなので頑張ります!」と力強く話してくれた。
パリまであと 908km
7月22日 第101回ツール・ド・フランス第16ステージ[カルカソンヌ >> バニエール・ド・リュション 237.5km]
2回目の休養日明けの第16ステージはカルカソンヌからバニエール・ド・リュションまでの237.5km、「逃げたい」と話していたユキヤも元気よくスタートの準備をしていた。
20人ほどの逃げにチームヨーロッパカーからはトマ・ヴォクレールとケヴィン・レザ、セリル・ゴティエが乗り、逃げ切りを狙う。ユキヤはピエール・ロランとともに集団に残り、ピエールの総合成績をアシストする働きだ。
カテゴリー超級のバレス峠でトマはセルパ(ランプレ・メリダ)、ロジャース(ティンコフ・サクソ)とともに上ってきた。そして9分後、ピエール。続いてピエールから3分ほど遅れただけでユキヤが上ってきた! エタップ・デュ・ツールを走ってきたという日本人ファンらが大声援を送る中、ユキヤは快調なテンポで峠を越えた。
トマは残念ながら2位に終わったが、セリルは敢闘賞、そしてヨーロッパカーは今日のチーム総合1位を獲得した。ユキヤはトップからはたった16分遅れ(ニバリから8分弱)の53位にまとめ、総合は74位となっている。
パリまであと 670.5km
7月23日 第101回ツール・ド・フランス 第17ステージ[サン・ゴダンス >> サン・ラリー・プラ・ダテ 124.5km]
自ら得意と語るピレネーステージ2日目、ユキヤは4つも連続する上りに「これまでも上れているから大丈夫!」と元気よくスタート。
そして0km地点、ラジオツールが「スタートしました! 即座にヨーロッパカーがアタック!」と伝えてきた。すごい!
ユキヤはチームメイトのセリル・ゴティエとともに8人の逃げを形成、しかしこの逃げをメイン集団がカチューシャを中心に猛追し、最初の峠にかかって集団から数人が前へとブリッジ、21人の先頭集団が再形成された。そしてここにユキヤが残った。
2番目の峠では22人の先頭集団となり、ここにピエール・ロランが追いついてきた。チーム・ヨーロッパカーは前に3人、みごとな攻めだ。テレビ画面ではユキヤが先頭を牽く場面が映った。
3番目の峠でユキヤはドロップしたが、それでも先頭のキリエンカ(チームスカイ)からたった2分遅れでカメラの前を通過。ユキヤらのアシストに応えたピエールは先頭を必死で追いながら最後の峠、プラダテを上った。
そしてピエールは区間6位に収め、総合は10位を堅守。ユキヤは区間60位、総合は現在70位だ!
パリまであと 546km
第101回 ツール・ド・フランス2014 公式プログラム、発売中
世界13カ国で翻訳出版されている「ツール・ド・フランス公式プログラム」の日本語版は、フランスのパリにあるツール・ド・フランスの主催者ASOの許諾、協力のもとにチクリッシモが特別編集。各チーム、選手、全ステージの詳細データ満載で「ツールのすべて」を知ることができる、日本で唯一の公認のガイドブックとなる。
ツールを5回制したフランスのスーパースター、ベルナール・イノーによる、出場22チームの辛口戦力分析など公式プログラムならではの内容に加え、日本語版独自の記事もフィーチャー。付録は2014ツールの全ルートが掲載されたフランス全土マップの大判ポスター!
■第101回 ツール・ド・フランス2014 公式プログラム
体 裁:A4ワイド判(225×297mm)、オールカラー212ページ
発売日:2014年6月19日(木)
定 価:1728円 全国書店、amazon、J SPORTS onlineshopなどで好評発売中!
問い合わせ先
http://www.cyclesports.jp/articles/detail.php?id=532