個性的な経歴の選手がそろう！ キャノンデール・チャンピオンシステム

昨年はキャノンデール・スペースゼロポイントとして活動していた同チーム。今年は新たにオーダーウエアメーカーのチャンピオンシステムをサブスポーンサーに迎え、キャノンデール・チャンピオンシステム（UCIコンチネンタルチーム登録申請名：Cプロジェクト）として活動する。

所属選手は８人。そのうち新規加入選手が５人と大幅に陣容が変わっている。新たに加入したのは、チームユーラシアで活動し、ベルギーアマチュアケルメス２位の成績を残している大場政登志。昨年はシエルボナラプロサイクリングチームに所属していた澤田賢匠。平坦で強さを見せる。高宮正嗣は鹿屋体育大学から加入。全日本大学対抗選手権４kmチームパシュートにおいて日本学生新記録で優勝したメンバーだ。

そして注目なのは”オールドルーキー”森本誠。実業団チームのイナーメアイランド信濃山形から移籍した33歳。年齢は上だが、数々のヒルクライムレースでプロと互角に闘ってきた。もうひとりの注目選手は山本和弘。キャノンデールのMTBチームからの移籍だ。MTBの全日本選手権を５連覇中の山本幸平の兄。自身もU２３全日本マウンテンバイク選手権で優勝。昨年の全日本では２位の成績を収めている。今年からはロード選手として活躍する。

今後は同じスポンサーを持つ上位カテゴリーのチーム。プロコンチネンタルチームのチャンピオンシステムプロサイクリングチーム、UCIプロツアーチームのキャノンデール・プロサイクリングチームへ、選手がステップアップできる環境も整えられるとのことだ。

CS：かなりインパクトのある移籍ですね

森本：そうですね（笑）。いま33歳なのですが、国内レース界でいちばん年上の新人選手でしょう。

CS：移籍を決意したきっかけは何でしょうか？

森本：いままでは働きながら実業団レースやヒルクライムレースで国内プロ選手と闘ってきました。でも、自分の限界はまだまだこんなもんじゃないと思っています。だからその限界までたどり着いてみたい。そう思っていた時に選手へのお誘いをいただきました。だったら挑戦してみようと思ったんです。

CS：目標としているレースはありますか？

森本：ツアー・オブ・ジャパンの富士山ステージは目標にしています。外国人選手のコースレコードが強烈ですが・・・。それと全日本選手権。大分で開催されるコースはかなりタフなレイアウトだと聞いています。がまんくらべになると思うので、最後まで残って成績を残したいですね。契約は１年間なので、密度の濃い１年を過ごしたいと思っています。

CS：最後にトレードマークのメガネはどうされるんですか？

森本：よく聞かれるんです（笑）。今年はコンタクトにします。アイウエアもアディダスのものを使用しますよ！

CS：MTBからの移籍ですが、ロードの感触はどうですか？

山本：この間まで、タイで新城選手や、福島選手たちと一緒に合宿をしていました。そこで彼らからローテーションのやり方や、アタックのタイミングを教えてもらっていました。バイクペーサーでの練習もしましたね。毎日が発見の連続ですごく楽しいです！　ローテーションのやり方とかも、日々上達を感じることができるので！

CS：MTBへの未練みたいなものはありますか？

山本：いや、それはないですね。MTBはもういいやっていうことではなくて、もっと自分の見聞を広めたいと思ったんです。キャノンデールのMTB選手として10年走ってきた。ロンドン五輪には１枠の出場枠では出場できなかったけど、選考レースでは２位でしたし、アジア選手権では弟の幸平とワンツーを飾ることができた。じゃあ、ロードでどこまで成長できるのかを試したいと思っています。

CS：目標としているレースはありますか？

山本：やはり全日本選手権は目標です。タフなコースレイアウトは駆け引きが通用しづらい。MTB選手の経験を生かして個人のタフさで勝負出来ればと思っています。それと、地元北海道で開催されるツール・ド・北海道がもう一つの目標ですね。チャレンジの1年になると思うので、楽しみです！

【選手】

遠藤績穂（キャノンデール・スペースゼロポイント２年目）

大場政登志（チームユーラシアより移籍）

岡　篤志（キャノンデール・スペースゼロポイント２年目）

澤田賢匠（シエルボナラプロサイクリングチームより移籍）

高宮正嗣（鹿屋体育大学自転車競技部より加入）

原川浩介（キャノンデール・スペースゼロポイント２年目）

森本　誠（イナーメアイランド信濃山形より移籍）

山本和弘（キャノンデールレーシングチーム（MTB）より移籍）