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カンチェッラーラ in JAPAN

サイクルスポーツ1月号ではジャパンカップで来日したカンチェッラーラの独占インタビューを掲載!
 
Photo: Yazuka Wada / cyclesports.jp

スパルタクス、参上!!!

10月19日に宇都宮市で開催された第23回ジャパンカップサイクルロードレースに、スイスのファビアン・カンチェッラーラ(トレック)がやって来た。ビッグスターの来日には、大勢のファンが熱狂した。
 
カンチェッラーラはジャパンカップに参戦したトレックファクトリーレーシングの一員として来日し、日本の別府史之とともに走る予定だった。しかしレースの3日前に、カンチェッラーラ欠場のニュースが発表されたときには、多くのファンがガッカリした。
 
カンチェッラーラがジャパンカップに出られなくなったのは、日本へ出発する前に行なった最後のトレーニングで、木にぶつかって脳震盪を起こし、頭と首を負傷してしまったせいだった。
 
この時、カンチェッラーラは軽いトレーニングのつもりでブーツを履いてMTBに乗り、近くの森へ走りに行っていた。ヘルメットはかぶっていたが、木にぶつかった衝撃で壊れてしまった。
 
部分的に記憶を失っていたこともあり、彼は病院で72時間監視下に置かれたが、幸い状態は良好だった。医師が日本へのフライトは可能と判断したため、カンチェッラーラは日曜日朝到着の便で来日し、その足でジャパンカップ会場を訪れたのだ。
 
トレックジャパンのブースには、カンチェッラーラをひと目見ようと大勢のファンが詰めかけていた。レース後は、宇都宮市内のオリオンスクエアで開催された日本チームのパーティにも登場した。
 
月曜日は東京都内へ移動し、夜は六本木で開催されたトレックファクトリーレーシングのアフターパーティに参加した。日曜日に来日したカンチェッラーラは、火曜日にはチームメートたちと一緒に帰国の途に付いた。
 
今回は非常に短い滞在だったが、何とサイクルスポーツ本誌はカンチェッラーラに独占インタビューするミッションに成功した!

カンチェッラーラ独占インタビューをちょこっと紹介!


カンチェッラーラは2度目の来日についての印象や、レースのこと、子供たちのこと、故郷ベルンのことなどを、予定時間がすぎてしまうほど熱~く語ってくれた。そのインタビューはサイクルスポーツ1月号に掲載されるのでお楽しみに!
 
 
ここでは本誌には掲載しきれなかったカンチェッラーラの
インタビューの一部をお伝えしよう。

 
Q:帰国後の予定は?
 
家に帰ったらやることがたくさんあるよ。自宅のオフィスで家族のことや、個人的なことをいろいろやるんだ。手紙を読んだり、メールを書いたり、請求書の支払いをしたり。頭を切り替えなければならない。
 
シーズン前に会ったっきりの人たちに会ったりもする。スポンサーに会って昼食を一緒に取ったり、マネージャーと話をしたり。そうこうしているうちに、12月に入ればもうトレーニングキャンプが始まって、次はクリスマスさ。
 
Q:家では子供たちと遊んだりもする?
 
するよ。家ではバービー人形で遊ぶんだ。娘が2人だからね。公園や森へ行って遊んだりもする。
 
上の娘は今、読み書きの勉強を始めているから、それも見てあげている。一緒に本を読んだり、書いたり。それは彼女が将来、良い人生を送るために必要なものだから、とてもモチベーションが持てる。
 
ボクは有名人で、子供たちには何だって買ってあげられる。例えばスーパーマーケットへ行って欲しいものを買ってあげるとか。でも、ボクはそういうことはキライなんだ。
 
下の娘は今2歳で、彼女には今、「ありがとう」「お願いします」って言えるように教えている。それはとても簡単なことなんだけれど、今どきは大勢の子供たちができていない。ボクはこういうことが大切なことだと考えている。
 
彼女たちのために、最良の父親でありたいと思っているよ。それはつまり、彼女たちが大人になったときに「あなたは最良の父親だ」と言ってくれることだ。それは最高の賛辞だ。
 
Q:あなたの故郷、ベルンの名物料理は何?
 
今日食べたウーマ(馬)のような感じかな…。あれはすごく美味しかった。火が通ってなければ食べないが、グリルは素晴しかったよ!
 
ベルンで特別なのは重たい食べ物ばかりなんだ。油がのったソーセージとか、エメンタールチーズとか。チューリッヒにはいろいろと名物料理があるけれど、ベルンには今はないな。大昔ならあったけどね。
 
ベルンはとてもいい街なんだ。何と言っても首都だし。今、写真を見せてあげるよ…(と言って、スマホで旧市街地の空撮写真を見せながら、ベルン自慢に話が尽きないカンチェッラーラであった)
宇都宮でペタッキ、中野マッサーと再会したカンチェッラーラ。懐かしいファッサボルトロ組だね
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