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コーダーブルーム・ファーナプロ試乗レポート

コーダーブルーム2015年モデル「ファーナプロ」は、ヒルクライムやロングライドに向けて、軽さと快適性を追求した従来のファーナシリーズとはまったく異なるフレームデザインを採用している。

 

text:小林徹夫、photo:岡 拓

小気味よい加速感が味わえる軽量バイク

 

フレーム素材はT700とT800を部分部分に最適に配置して、ジオメトリーもレースに求められる剛性を高め、よりレース志向の強いバイクとして仕上がっている。

完成車重量は520mmサイズで7kgを下まわる軽さを誇り、完成車のほかにフレーム単体での販売も行なわれる。  

 

一見して感じるのはシートステーの細さ、ヘッドまわりのボリューム、ヘッドチューブの上端がカットされて、ステムがより低くセットできるようにしているところ。 


昨今、ヒルクライムやロングライド志向が強くなり、ヘッドチューブが長くなっている傾向にあるが、レーシング用としてはステムを少し下げたいと感じるモデルも多いなか、レーシング用としてのこだわりを感じる部分でもある。


またジオメトリーを見るまでもなく、非常に乗りやすく扱いやすい印象を受ける。基本的に日本人を対象としたバイク作りがされている。

 

KHODAABLOOM FARNA PRO

 

コーダーブルーム・ファーナプロ

フレーム価格/29万円(税抜)

シマノ・デュラエース完成車価格/80万円(税抜) 

 

フレーム●カーボン 

フォーク●カーボン 

コンポーネント●シマノ・デュラ エース 

ホイール●シマノ・WH-9000-C35-CL 

タイヤ●コンチネンタル・ グランプリ4000S 25C 

ハンドルバー●プロ・PLTアナトミック 

ステム● プロ・PLT 

サドル●フィジーク・アリオネ 

シートポスト●プロ・PLT  

試乗車実測重量●6.99kg(520mmサイズ、ペダルなし) 

サイズ●490mm、 520mm、540mm 

カラー●マットブラック

 

 

ブリッジが省略される場合もあるが、 剛性感のコントロールには重要な役目をするパートでもある。ブリッジ半径はギリギリまで詰められていて、25Cでは数mmのクリアランス

 

 

ワイヤケーブルは ヘッドチューブからダイレクトに内蔵される。見た目のすっきり感もある。ワイ ヤの流れは日本人の慣れた右ブレーキで前を操作するときに無理のないライン

 

 

上ヘッド小物がトップチューブよりも下にセットされ、ステムを低くセットできる。レーシングにはやはりある程度下げられる余裕が欲しいので、これはうれしい

 

 

細めのシートステーが縦方向のショックを吸収し、しっかりしたチェーンステーが気持ちいい加速感を確保している。軽量バイクにありがちな足元をすくわれるような感覚がない

 

小林徹夫の試乗レポート

 

重量の軽さがそのまま走りにつながるようで「安心感があって、よく走るなぁ」という印象は最後 まで変わらなかった。

 

十分に下がったハンガーと、必要十分なフロントセンターがダウンヒルの安定感を保ち、シートとヘッドのアングルが操作性、ダンシングの加速感、ハイスピードのケイデンス維持につながっているように感じる。 

 

BBとヘッド周辺はしっかりしているがトップは多少のねじれを感じる。パワフルなスプリンターに は物足りない部分があるかもしれないが、平地やアップヒルの加速が気持ちよく体についてくる感じ がいかにもレーサーで、その加速感を無理せず自分なりに楽しめるのがこのフレームのよさだろう。

 

問い合わせ先

コーダーブルーム
048・990・7007
http://khodaa-bloom.com/