速報! 第20回全日本シクロクロス選手権大会
複雑な路面状況での闘い
2014年12月14日、宮城県村田町のスポーツランドSUGO国際モトクロスコースで、東北地方・初の全日本シクロクロス選手権大会が行なわれた。
粘土質の泥に雪と水分が加わり、折からの寒波で終日氷点下の気温となって凍結箇所もある難しいコンディションに。路面状況の変化が明暗を分け、とりわけ最終クラスの男子エリートでは重い粘土質の泥のため乗車できない場面が多く、どの選手も苦戦。しかし優勝者だけが異次元のスピードでクリアしていった。
男子エリートは1周目から3連覇中の竹之内悠(Veranclassic-Doltcini)が抜け出し後続に早くも30秒以上の差をつける。2位以下は重い泥のため今までの実績が通用しない状況に。
そのなかで門田基志(TEAM GIANT)が追い上げる場面も見られたが、ほか全選手が苦戦する泥区間をただひとり乗車してクリアするなど圧倒。終わってみれば、2位の門田に1分31秒差をつけて優勝。同一周回完走者はわずか7人に。
1位 竹之内悠(Veranclassic-Doltcini)59分15秒 7周
2位 門田基志(TEAM GIANT)+1分31秒
3位 小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロス)+2分03秒
4位 濱由嵩(SPEEDVAGEN CYCLOCROSS TEAM)+4分16秒
5位 山本和弘(弱虫ペダルシクロクロスチーム)+4分38秒
6位 山本聖吾(スワコレーシングチーム)+4分43秒
7位 合田正之(cycleclub3UP)+5分11秒
女子エリートは豊岡英子が8度目の優勝
女子エリートは1周目こそ2連覇中の宮内佐季子(Team CHAINRING)と豊岡英子(パナソニックレディース)は前後しながら競り合うが、その後は豊岡が前に出てリードを広げていく。
豊岡はそのまま逃げ切って、自身8度目の優勝を手にした。
1位 豊岡英子(パナソニックレディース)41分02秒 4周
2位 宮内佐季子(Team CHAINRING)+0分35秒
3位 武田和佳(Team CHAINRING)+5分09秒
男子U23は横山航太が優勝
男子U23は2レース終えて泥が重くなった場面で行なわれ、1周目からトップに立った横山航太(シマノレーシング)がそのまま差を広げ優勝した。
1位 横山航太(シマノレーシング)47分46秒 6周
2位 前田公平(BIORACER OFFROAD TEAM)+1分48秒
3位 中原義貴(弱虫ペダルシクロクロスチーム)+5分49秒
男子ジュニアは竹内遼が優勝
男子ジュニアは、序盤から竹内遼(WESTBERG/Pro Ride)と山田将輝(PAX PROJECT)が競り合うが、ラスト2周で竹内が仕掛け、そのまま差をつけて優勝。
1位 竹内遼(WESTBERG/Pro Ride)37分06秒 5周
2位 山田将輝(PAX PROJECT)+1分33秒
3位 日野竜嘉(松山聖陵高校)+2分45秒
4連覇達成の竹之内悠は、このあとワールドカップに出場!
4連覇達成の竹之内悠(Veranclassic-Doltcini)は3日後にベルギーへ戻り、ワールドカップに出場する。