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レヴ・アルティチュード 試乗レポート

2014年の2月、チームUKYOの発表会で、ゼンリンデータコムがリリースしたロードバイク「レヴ」シリーズが発表された。新たに登場したのはフルカーボンのハイエンドモデル「アルティチュード」で、チームの片山右京氏もプロデュースにかかわった。 

 

text:ナカジ、photo:吉田悠太

あらゆる世代が乗りやすいバイク

 

フレーム製作時にフロント三角をEPS工法という、フレーム内部に発泡ポリスチレンを挿入し 圧力をかける方法で製造することによって、高い強度と軽さを合わせ持ったものに仕上がっている。

 

サイズ展開が豊富なのもポイント。 最小サイズは450。700Cホイールを装備し、身長が150cm台のライダーから乗ることができる。これはチームUKYOが目的として掲げている、若い選手や女子選手など、多くのアスリートを応援したいという趣旨を反映するために必要だからだ。  

 

乗り味としてはトッププロが使用するような剛性重視ではなく、ホビーレーサーやロングライドを 楽しむ人たちが、個々の目標をクリアするための相棒にしてほしいと片山氏が語る。コンポーネントは機械式、電動式の両方に対応。BBは標準モデルではスレッドタイプを採用しているが、ユーザーの好みや現在使っているコンポーネントに合わせるように、プレスフィットタイプ をオーダーすることもできる。  

 

2015年は下部チームとして「チームレヴ」が誕生。その選手の一部が使用する予定だ。

 

REVE ALTITUDE

 

レヴ・アルティチュード 

フレームセット価格/29万8000円(税抜)~31万8000円(税抜)

 

フレーム●カーボン 

フォーク●カーボン 

コンポーネント●スラム・レッド 

ホイール●トーケン・T55 

タイヤ●ヴィットリア・コルサCX23-28 

ハンドルバー●ジップ・SLEB ステム●ジップ・SL145 サ

ドル●セライタリア・SL 

シートポスト●PRC・カーボンポスト 

試乗車実測重量●6.37kg(500サイズ、 ペダルなし) 

サイズ●450、480、500、520、540、560、580、600mm 

カラー●ホワイト×レッド、チームUKYO

※インプレッション車は市販モデルと仕様が異なる場合があります

 

 

「フラットレイヤードステイ」と呼ばれる極細のシートステーは、リヤホイールが受ける路面からの衝撃を和らげる効果がある。ライダーへの負担を減らし体力の消耗を抑える

 

 

リヤブレーキワイヤはトップチューブの上側から出る設計。サイズの小さいフレームでもスムーズなワイヤルートを構成できるので、ブレーキ操作の抵抗が小さくできる。

 

 

ヘッドチューブの下ワンには1-1/2インチ径のベアリングを採用するテーパードタイプを採用。ワイヤ類はすべてフレーム内蔵される仕様となっている。シンプルなルックス。

 

 

特徴のひとつであるBB。写真はスレッドタイプだが、BB86やPF30といったプレスフィット系のBBに仕様を変更することができる。持っているパーツとの互換性や乗り味の好みで選ぶ。

 

 

シートチューブはBBに向かって口径が大きくなり、BBまわりの剛性を確保するのにひと役買っている。 ペダリングのパワーロスを防ぐ。空いている穴は、電動コンポーネントのケーブルを通すためのもの。

 

ナカジの試乗レポート

 

バイクを目の前にしてみると、いかにもレーシングバイクといったたたずまいを漂わせている。シンプルな直線で構成されたフレームは、近年のロードバイクのトレンドを素直に盛り込んで作られていることがわかる。  

 

最新モデルをいくつも乗って思うのは、乗り味については、どんどんクイックな味付けにしていくメーカーと、しなりを大事 にしているメーカーの差が以前よりも大きくなっているということ。アルティチュードはどちらかといえば、全体的にしなやかな印象。

 

とくにバック3角のしなやかさが際立っている。細かい段差は角を取って丸くしてくれる。バイクのコンセプトである、 幅広いユーザーに使ってもらえるモデルと いう視点に立っているがゆえ、快適性を重視した作りになっていると思う。

 

反面、下ハンを持ってフロント荷重気味で加速していくと、ややリヤのしなりすぎが気になる場面もあった。このしなり方を理解して、うまく走らせるためのポイントをつかめれば、ぐんぐん前へと出て行くバイクだろう。ペースを一定に走るときはそれがいいリズムになる。  

 

BBの規格が選択できるが、それが走りにどこまで影響するのかは判断が難しいところ。コンポーネントの載せ換えでこのフレームを選ぶ場合は、自分が持っているクランクまわりとの互換性を考えて少し出費を抑えることができる。  

 

軽さは十分。走行中の体への負担が少な いことを考えると、長時間のライドでも心強い味方になってくれるだろう。物足りなくなってきたなら、さらにスパルタンなモデルへと乗り換えてもいい。

 

問い合わせ先

ゼンリンデータコム Reve プロジェクト
0120・934・343
http://www.reve-bike.com/