トピックス
20歳のマテュー・ファンデルプールが圧勝! シクロクロス世界選2015
2015.02.02
20歳のエリートチャンピオン誕生!
チェコのターボルで開催された2015年のUCIシクロクロス世界選手権は、今シーズンをみごとに反映した結果となった。2月1日に行なわれた男子エリートのカテゴリーで優勝したのは、今年1月に20歳になったばかりのマテュー・ファンデルプール(オランダ/BKCP・パワープラス)だった。
1996年のシクロクロス世界チャンピオンであるアドリを父に、フランスの名選手レイモン・プリドールを祖父に持つサラブレッドのファンデルプールは、まだアンダー23の年齢だ。
しかし、20歳と13日でエリートカテゴリーを制し、エリック・ドブラミンク(ベルギー)の記録を抜いて史上最年少の世界チャンピオンに輝いた。
世界選の1週間前に、地元オランダのホーヘルハイデで開催されたワールドカップ最終戦に、エリートカテゴリーで出場して優勝したファンデルプールは、世界選もエリートカテゴリーで出場することを決めた。
ファンデルプールと同じように、アンダー23世界チャンピオンでありながら今季はエリートカテゴリーのレースで勝ちまくっていたベルギーのウォウト・バナールト(バストフートセルビス・ゴールデンパレス)も、今年はエリートカテゴリーのスタートラインに並んだ。
この2人は、スタート前からターボル世界選の有力な優勝候補だった。
午前中は太陽が顔を出し、コース上の雪はもうほとんど溶けていた。スタートして前に出たのはベルギーのトム・メーウセン(テレネット・フィデア)だったが、すぐにファンデルプールが先頭に立った。
その後ろにピタリと付いていたのはバナールトで、今季の多くのレースがそうだったように、世界選でもこの2人の熱い闘いが始まるのだろうと誰もが心を踊らせていた。
ところが1周目が終わって最後のホームストレートに入った時、バナールトは自転車のチェーンが脱落して止まらなければならなくなってしまった。
その間にファンデルプールは独走を始め、コントロールラインで追走するベルギーのメーウセンとケビン・パウエルス(サンウェブ・ナポレオンゲームス)は7秒、バナールトは12秒差を付けられてしまった。
そのままファンデルプールは、ゴールまで誰にも先頭を譲ることはなかった。パウエルスとオランダのラルス・ファンデルハール(チームジャイアント・アルペシン)が追走を続けたが、前を行くサラブレッドを捕らえることはできなかった。
その間にバナールトは2度目のチェーン脱落、パンク、落車にも見まわれ、一時は宿敵ファンデルプールから30秒以上遅れてしまったが、不屈の闘士はけっしてあきらめなかった。彼は残り3周で3番手を走っていたパウエルスを抜き、ゴール目前で2番手を走っていたファンデルハールに追いついた。
ファンデルプールが独走でフィニッシュラインに飛び込んでから15秒後に、バナルートはファンデルハールをゴールスプリントで下し、オランダ勢のワンツーフィニッシュを阻止した。しかし、思い通りのレースができなかったバナールトは、表彰台で笑顔は見せなかった。
今年のシクロクロス世界選は、1位と2位が20歳、3位が23歳という、非常に若い選手たちが表彰台を独占して終わった。
ベルギーのスポーツチャンネル『スポルザ』は、アンダー23の表彰台に上がった3人と、エリートの表彰台の3人の平均年令を比較した。結果はエリートが21歳115日で、21歳162日だったアンダー23よりも142日若かった。
1996年のシクロクロス世界チャンピオンであるアドリを父に、フランスの名選手レイモン・プリドールを祖父に持つサラブレッドのファンデルプールは、まだアンダー23の年齢だ。
しかし、20歳と13日でエリートカテゴリーを制し、エリック・ドブラミンク(ベルギー)の記録を抜いて史上最年少の世界チャンピオンに輝いた。
世界選の1週間前に、地元オランダのホーヘルハイデで開催されたワールドカップ最終戦に、エリートカテゴリーで出場して優勝したファンデルプールは、世界選もエリートカテゴリーで出場することを決めた。
ファンデルプールと同じように、アンダー23世界チャンピオンでありながら今季はエリートカテゴリーのレースで勝ちまくっていたベルギーのウォウト・バナールト(バストフートセルビス・ゴールデンパレス)も、今年はエリートカテゴリーのスタートラインに並んだ。
この2人は、スタート前からターボル世界選の有力な優勝候補だった。
午前中は太陽が顔を出し、コース上の雪はもうほとんど溶けていた。スタートして前に出たのはベルギーのトム・メーウセン(テレネット・フィデア)だったが、すぐにファンデルプールが先頭に立った。
その後ろにピタリと付いていたのはバナールトで、今季の多くのレースがそうだったように、世界選でもこの2人の熱い闘いが始まるのだろうと誰もが心を踊らせていた。
ところが1周目が終わって最後のホームストレートに入った時、バナールトは自転車のチェーンが脱落して止まらなければならなくなってしまった。
その間にファンデルプールは独走を始め、コントロールラインで追走するベルギーのメーウセンとケビン・パウエルス(サンウェブ・ナポレオンゲームス)は7秒、バナールトは12秒差を付けられてしまった。
そのままファンデルプールは、ゴールまで誰にも先頭を譲ることはなかった。パウエルスとオランダのラルス・ファンデルハール(チームジャイアント・アルペシン)が追走を続けたが、前を行くサラブレッドを捕らえることはできなかった。
その間にバナールトは2度目のチェーン脱落、パンク、落車にも見まわれ、一時は宿敵ファンデルプールから30秒以上遅れてしまったが、不屈の闘士はけっしてあきらめなかった。彼は残り3周で3番手を走っていたパウエルスを抜き、ゴール目前で2番手を走っていたファンデルハールに追いついた。
ファンデルプールが独走でフィニッシュラインに飛び込んでから15秒後に、バナルートはファンデルハールをゴールスプリントで下し、オランダ勢のワンツーフィニッシュを阻止した。しかし、思い通りのレースができなかったバナールトは、表彰台で笑顔は見せなかった。
今年のシクロクロス世界選は、1位と2位が20歳、3位が23歳という、非常に若い選手たちが表彰台を独占して終わった。
ベルギーのスポーツチャンネル『スポルザ』は、アンダー23の表彰台に上がった3人と、エリートの表彰台の3人の平均年令を比較した。結果はエリートが21歳115日で、21歳162日だったアンダー23よりも142日若かった。
2015年シクロクロス世界選 男子エリート結果
1 マテュー・ファンデルプール(BKCP・パワープラス/オランダ)1時間09分12秒
2 ウォウト・バナールト(バストフートセルビス・ゴールデンパレス/ベルギー)+15秒
3 ラルス・ファンデルハール(チームジャイアント・アルペシン/オランダ)+17秒
4 ケビン・パウエルス(サンウェブ・ナポレオンゲームス/ベルギー)+1分06秒
5 クラース・バントルノート(サンウェブ・ナポレオンゲームス/ベルギー)+1分12秒
6 トム・メーウセン(テレネット・フィデア/ベルギー)+1分17秒
7 ジャンニ・ブルミールシュ(サンウェブ・ナポレオンゲームス/ベルギー)+2分26秒
8 マルセル・マイゼン(コレンドン・クワドロ/ドイツ)+2分37秒
9 フィリップ・ワールスレーベン(BKCP・パワープラス/ドイツ)+2分43秒
10 マルコアウレリオ・フォンタナ(キャノンデール/イタリア)+2分54秒
17 スワン・ネイス(クレラン・AAドリンク/ベルギー)+3分30秒
35 ザック・マクドナルド(米国)+7分53秒
38 山本和弘(日本)-2LAP
45 竹之内悠(日本)-3LAP
2 ウォウト・バナールト(バストフートセルビス・ゴールデンパレス/ベルギー)+15秒
3 ラルス・ファンデルハール(チームジャイアント・アルペシン/オランダ)+17秒
4 ケビン・パウエルス(サンウェブ・ナポレオンゲームス/ベルギー)+1分06秒
5 クラース・バントルノート(サンウェブ・ナポレオンゲームス/ベルギー)+1分12秒
6 トム・メーウセン(テレネット・フィデア/ベルギー)+1分17秒
7 ジャンニ・ブルミールシュ(サンウェブ・ナポレオンゲームス/ベルギー)+2分26秒
8 マルセル・マイゼン(コレンドン・クワドロ/ドイツ)+2分37秒
9 フィリップ・ワールスレーベン(BKCP・パワープラス/ドイツ)+2分43秒
10 マルコアウレリオ・フォンタナ(キャノンデール/イタリア)+2分54秒
17 スワン・ネイス(クレラン・AAドリンク/ベルギー)+3分30秒
35 ザック・マクドナルド(米国)+7分53秒
38 山本和弘(日本)-2LAP
45 竹之内悠(日本)-3LAP
男子U23 2月1日
1位VANTHOURENHOUT MichaelBELGIUM0:49:55
2位SWEECK LaurensBELGIUM+00:10
3位GODRIE StanNETHERLANDS+00:14
40位 前田 公平(東京・BIORACER OFFROAD TEAM)JAPAN+05:48
48位 横山 航太(長野・シマノレーシング)JAPAN-1LAP
女子 1月31日
1位 FERRAND PREVOT Pauline FRANCE 0:49:10
2位CANT Sanne BELGIUM +00:01
3位 VOS Marianne NETHERLANDS +00:15
42位 豊岡 英子(大阪・パナソニックレディース) JAPAN +07:25
男子ジュニア 1月31日
1位 ANDREASSEN Simon DENMARK 0:42:24
2位 ISERBYT Eli BELGIUM +00:40
3位 GULICKX Max NETHERLANDS +00:41
53位 竹内 遼(長野・WESTBERG/ProRide) JAPAN +05:18
54位 山田 将輝(長野・PAX PROJECT) JAPAN +05:25