速報! ケルビムの2015NAHBS出展バイクがこれだ!
「Triple Crown PISTRADA」と名づけられたこのバイクは、競輪選手の街道練習用バイクとして製作された。パイプにコロンバスの「ZONA(ゾナ)」というエアロチューブセットを使用。これに合わせられるのはチューブのエアロシェイブにピッタリとあわさるオリジナルラグ。それをロウ溶接ではなくTig溶接を用いて接合しいている。
特徴的なのはヘッド部分。ヘッドラグとインテグラルヘッドを融合させたものを製作。1インチインテグラルヘッドを形成している。ホイールはリムに1977アラヤワールドチャンピオン。ハブにはNAHBSで親友となったカーティス・オドム氏が製作した「ペッパーポットハブ」を用いて組まれている。
フレームとの固定にはクイックシャフトではなく、ハブと同じ製作者のウイングナットを採用している。ステムはモドロ社製のものに、刻印を施すことでフレームとの一体感を増している。同じくモドロ社製のエアロブレーキセットもマニア心をくすぐられるセットアップだ。ビンテージパーツと最新パーツの組み合わせは独特の雰囲気をこのバイクに持たせている。
スケルトンはもちろんレースで使うバイクと寸分違わず同じだ。
今野氏は「要求はシビアであると同時に、抽象的な言葉で表現されることが多くあります。『もっと流れる様に!』、『もっと惰力を付けたい!』など。選手の言葉を紐解く理解力、その言葉を汲み取りフレームを形にする経験と技術が求められます。しかしそれらに応え、試合で結果を残せたときがビルダーとしては至福の時でもあります。
ただ、ビルダーだけでこれらのフレームは決して完成されません。選手と共に作り上げるからこそ、最高のパフォーマンスを発揮するフレームが完成するのです。」と語る。