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NIPPO・ヴィーニファンティーニチームGM フランチェスコ・ペロージ氏 インタビュー

今年からプロコンチネンタルチームへと昇格した「NIPPO・ヴィーニファンティーニ・デローザ」。現在発売中のサイクルスポーツ4月号に2015年1月 イタリアで行なわれたチームプレゼンテーションの模様が掲載されているが、その中からで、チームのGMに就任したフランチェスコ・ペロージに今後の展望を聞いた。
プロ選手、チャンピオンを経てチームのGMに就任する人が多い中、彼はマーケティング業界出身。自転車界とは違う視点から、チームに大切なものは何かを語った。
 
text::ナカジ、photo:Sonoko TANAKA、ナカジ

「イタリアのチームには新しい形が必要だ」

中島(以下 N):今年からGMに就任されました。その経緯を教えてください。 
 
ペロージ(以下P):今年32歳(筆者と同い年!)になります。U23カテゴリー最後の年までは選手として走っていました。選手を辞めてからは広告宣伝に関する学校に入り、現在も広告代理店業を営んでいます。サルバトーレ・フェラガモやロレアルの広告宣伝を請け負いました。でも、自転車に対する情熱はつねに持っていました。 いつかは自転車の仕事をしたいと。 
 
N:なるほど。 
 
P:自転車に関する仕事には9年前からかかわっています。そのうち3年間(今年で4年目)はファルネーゼヴィーニ社のヴァレンティーノ・ショッティCEOと仕事をしています。自転車チームについてはもちろんですが、同社のウェブサイト作成なども行なっています。
その中でショッティ氏から「2015年シーズンをプロチームとして活動したい。そのための提案が欲しい」と相談されました。それを受けて提案した内容を彼がとても気に入ってくれて、GMを任されることになりました。 
 

クネゴの強さをもう一度取り戻したい

 
N:チームの目標は? 
 
P:目標というか目的になりますが2つあります。今までのプロチームのGMなら勝利と言うと思い ますが、まずは「イメージ」をよくすること。私は宣伝分野の人間なので、勝利がイメージになるのではなく、イメージに勝利がついていくと考えています。たとえばドーピング問題が引き金となった社会からのイメージダウンも、業界全体にとって深刻なテーマです。従来の反ドーピング憲章の倫理とは異なった、歪んだマスコミからの犯罪者的な扱いも大きく影響しましたが、近年この業界から去っていったほとんどの大口のスポンサーは、いちばんの理由を「ドーピング問題」と答えています。
 
そのために、たとえばチームでは選手のバイオロジカルパスポートの数値をウェブサイトで公開しています。クネゴの状況、石橋の状況を誰でも見ることができる。どのチームも気が付かなかった新しい試みで(挑戦で)、ドーピング問題と真摯に向き合いながら業界全体のイメージアップのためにも真剣に取り組んでいきたい。  
 
もうひとつはクネゴを復活させることです。かつての強さをもう一度取り戻させる。そのためにチ ーム全員が協力します。タレントが多いほうがいい。彼以外にも若いイタリア人、日本人からタレントを発掘したいと考えています。 
 
N:話題が大きく変わるのですが、 日本ではロードバイクに乗る人がすごく増えました。でも、イタリアのようにロードレースが文化にはまだなっていない。それを盛り上げるためには何が必要だと思いますか? 
 
P:かつてイタリアがロードレース界のトップを走っていました。 ですが、1998年くらいからイタリアでも強い選手が少なくなり、 ホビーレーサーが多いという時期がありました。たとえ文化として、伝統として根付いていてもそれだけではスポーツは発展しません。タレントが必要。できれば毎年新しく出てほしい。今はニバリというスターがいる。彼を見て今の若い選手が競技をやろうとしている。 クネゴもマルコ・パンターニにあこがれて競技を始めました。日本にとってもそれは同じで、宮澤(崇史)や新城(幸也)のようなタレントがもっと出てくることが重要な意味を持つと思います。
 

問い合わせ先

NIPPO Vini Fantini DE ROSA
http://teamnippo.jp/