トピックス
ミラノ~サンレモ 2015
2015.03.23
ドイツのデゲンコルプが初優勝!
モニュメントと呼ばれる5大クラシックの1つであるミラノ~サンレモ(UCIワールドツアー)は、今年8年ぶりでゴールが街中のローマ通りに戻った。
数々の歴史を刻んできた伝統のゴールは、30人ほどの集団でのスプリント勝負になり、26歳のジョン・デゲンコルプ(ジャイアント・アルペシン)がディフェンディングチャンピオンのアレクサンダー・クリストフ(カチューシャ)を打ち負かして初優勝を飾った。
デゲンコルプはルディ・アルティヒ(1968)、エリック・ツァーベル(1997、1998、2000、2001)、ゲラルド・ツィオレック(2013)についで、ミラノ~サンレモを制した4人目のドイツ人になり、表彰台でうれし涙を流した。
数々の歴史を刻んできた伝統のゴールは、30人ほどの集団でのスプリント勝負になり、26歳のジョン・デゲンコルプ(ジャイアント・アルペシン)がディフェンディングチャンピオンのアレクサンダー・クリストフ(カチューシャ)を打ち負かして初優勝を飾った。
デゲンコルプはルディ・アルティヒ(1968)、エリック・ツァーベル(1997、1998、2000、2001)、ゲラルド・ツィオレック(2013)についで、ミラノ~サンレモを制した4人目のドイツ人になり、表彰台でうれし涙を流した。
優勝候補たちが落車で脱落
第106回大会は雨のミラノをスタートしたが、終盤には雨もやみ、ゴールのサンレモは太陽が顔を出していた。スタートからアタックした11人の逃げ集団は、一時10分近いタイム差をつけていたが、ゴールまで残り60kmを切ってカポと呼ばれる丘越えが始まる頃には、タイム差は3分ほどになっていた。
ゴールまで残り40kmを切ったカポ・ベルタの下り坂で、逃げとのタイム差が1分になったメイン集団は、チームスカイが4人で先頭を引きはじめていっきにスピードが上がった。
雨で路面が滑りやすくなっていた影響で大落車が発生した直後に、先頭を引いていたチームスカイの4人目の選手も転倒し、集団は分断。チームスカイのルーク・ロウ、ゲラント・トーマス、ベン・スウィフトの3人が先行する形になった。
先頭では32.8km地点で逃げ集団からイタリアのマッテーオ・ボーノ(ランプレ・メリダ)がアタックし、独走を開始していた。チームスカイの3人は逃げ集団の残りの選手に合流して先頭のボーノを追い始めた。
しかし、ゴールまで残り27kmでチプレッサの登坂がスタートすると、チームスカイのグループはメイン集団に追いつかれてしまった。残り25.7kmでふたたび集団で落車が発生し、フランスチャンピオンのアルノー・デマール(FDJ)が巻き込まれたが、すぐレースに復帰した。
6km近く続くチプレッサの坂で最後まで逃げていたボーノも捕まった。集団はチームスカイが引き続け、ディフェンディングチャンピオンのクリストフが後方にしがみつく場面もあったが、チームメートたちのおかげでなんとか集団に留まることができた。
チプレッサの下りで、地元イタリアのダニエル・オス(BMC)がアタックすると、すぐにトーマスが合流して先頭に立った。集団はカチューシャがコントロールを始めた。
ゴールまで残り40kmを切ったカポ・ベルタの下り坂で、逃げとのタイム差が1分になったメイン集団は、チームスカイが4人で先頭を引きはじめていっきにスピードが上がった。
雨で路面が滑りやすくなっていた影響で大落車が発生した直後に、先頭を引いていたチームスカイの4人目の選手も転倒し、集団は分断。チームスカイのルーク・ロウ、ゲラント・トーマス、ベン・スウィフトの3人が先行する形になった。
先頭では32.8km地点で逃げ集団からイタリアのマッテーオ・ボーノ(ランプレ・メリダ)がアタックし、独走を開始していた。チームスカイの3人は逃げ集団の残りの選手に合流して先頭のボーノを追い始めた。
しかし、ゴールまで残り27kmでチプレッサの登坂がスタートすると、チームスカイのグループはメイン集団に追いつかれてしまった。残り25.7kmでふたたび集団で落車が発生し、フランスチャンピオンのアルノー・デマール(FDJ)が巻き込まれたが、すぐレースに復帰した。
6km近く続くチプレッサの坂で最後まで逃げていたボーノも捕まった。集団はチームスカイが引き続け、ディフェンディングチャンピオンのクリストフが後方にしがみつく場面もあったが、チームメートたちのおかげでなんとか集団に留まることができた。
チプレッサの下りで、地元イタリアのダニエル・オス(BMC)がアタックすると、すぐにトーマスが合流して先頭に立った。集団はカチューシャがコントロールを始めた。
ゴールまで9kmで最後のポッジョの丘が始まったとき、トーマスとオスは集団に17秒差を付けていた。カチューシャはベテランのルーカ・パオリーニが先頭で仕事をして、その差は次第に縮まっていった。
つづら折りで後方に集団が迫ってきた丘の中盤で、トーマスがアタックしてオスを置き去りにしたが、集団に飲み込まれるのは時間の問題だった。ゴールまで残り5.5kmの頂上を通過したとき、トーマスのすぐ後ろにはグレッグ・ヴァンアーベルマート(BMC)が迫っていた。結局ポッジョで抜け出せる選手はなく、集団は1列で坂を下っていった。
ところが残り3.6kmでまたも落車が発生し、アルカンシエルのミハウ・クフィアトコフスキー(エティックス・クイックステップ)、フィリップ・ジルベール(BMC)、さらに2013年の優勝者であるゲラルド・ツィオレック(MTN・クベカ)といった優勝候補たちが巻き込まれてしまったのだ。
エティックス・クイックステップはチェコチャンピオンのズデネク・シュティバルも落車に巻き込まれ、マーク・カヴェンディッシュはすでにポッジョの手前で集団から脱落していたため、ここで今年のミラノ~サンレモの闘いは終わってしまった。
この落車の影響で、ポッジョの丘を下り終えたときには集団は30人ほどに減っていた。そしてフラム・ルージュはカチューシャの選手が先頭に通過し、クリストフを最後のゴールスプリントへと送り出した。
しかし、ゴール目前で後方からスパートしたデゲンコルプが先頭のクリストフをかわし、ビッグタイトルを手中に収めてしまった。この勝利はジャイアント・アルペシンにとっても、初めてのビッグクラシックタイトルとなった。
■デゲンコルプのコメント「フィニッシュラインの50メートル手前では、スプリントでクリストフを打ち負かすことなんてできないと思っていた。彼は本当に速くスタートしたからだ。でもボクは自分自身を信じ続けた」
「パワーとスピードにはまだ差があった。でもクリストフはフィニッシュライン目前で力尽きて、ボクが最初に通過したんだ。純粋な感動だった。去年自分の競技人生にものすごく失望して泣いたことを思い出した。今年は勝って、また泣いたよ」
つづら折りで後方に集団が迫ってきた丘の中盤で、トーマスがアタックしてオスを置き去りにしたが、集団に飲み込まれるのは時間の問題だった。ゴールまで残り5.5kmの頂上を通過したとき、トーマスのすぐ後ろにはグレッグ・ヴァンアーベルマート(BMC)が迫っていた。結局ポッジョで抜け出せる選手はなく、集団は1列で坂を下っていった。
ところが残り3.6kmでまたも落車が発生し、アルカンシエルのミハウ・クフィアトコフスキー(エティックス・クイックステップ)、フィリップ・ジルベール(BMC)、さらに2013年の優勝者であるゲラルド・ツィオレック(MTN・クベカ)といった優勝候補たちが巻き込まれてしまったのだ。
エティックス・クイックステップはチェコチャンピオンのズデネク・シュティバルも落車に巻き込まれ、マーク・カヴェンディッシュはすでにポッジョの手前で集団から脱落していたため、ここで今年のミラノ~サンレモの闘いは終わってしまった。
この落車の影響で、ポッジョの丘を下り終えたときには集団は30人ほどに減っていた。そしてフラム・ルージュはカチューシャの選手が先頭に通過し、クリストフを最後のゴールスプリントへと送り出した。
しかし、ゴール目前で後方からスパートしたデゲンコルプが先頭のクリストフをかわし、ビッグタイトルを手中に収めてしまった。この勝利はジャイアント・アルペシンにとっても、初めてのビッグクラシックタイトルとなった。
■デゲンコルプのコメント「フィニッシュラインの50メートル手前では、スプリントでクリストフを打ち負かすことなんてできないと思っていた。彼は本当に速くスタートしたからだ。でもボクは自分自身を信じ続けた」
「パワーとスピードにはまだ差があった。でもクリストフはフィニッシュライン目前で力尽きて、ボクが最初に通過したんだ。純粋な感動だった。去年自分の競技人生にものすごく失望して泣いたことを思い出した。今年は勝って、また泣いたよ」
第106回ミラノ~サンレモ結果
1 ジョン・デゲンコルプ(ジャイアント・アルペシン/ドイツ)6時間46分16秒
2 アレクサンダー・クリストフ(カチューシャ/ノルウェー)
3 マイケル・マシューズ(オリカ・グリーンエッジ/オーストラリア)
4 ペーテル・サガン(ティンコフ・サクソ/スロバキア)
5 ニッコロ・ボニファツィオ(ランプレ・メリダ/イタリア)
6 ナセル・ブアニ(コフィディス/フランス)
7 ファビアン・カンチェッラーラ(トレック/スイス)
8 ダビデ・チモライ(ランプレ・メリダ/イタリア)
9 トニ・ガロパン(ロット・ソウダル/フランス)
10 エドワルド・ボアソンハーゲン(MTN・クベカ/ノルウエー)
2 アレクサンダー・クリストフ(カチューシャ/ノルウェー)
3 マイケル・マシューズ(オリカ・グリーンエッジ/オーストラリア)
4 ペーテル・サガン(ティンコフ・サクソ/スロバキア)
5 ニッコロ・ボニファツィオ(ランプレ・メリダ/イタリア)
6 ナセル・ブアニ(コフィディス/フランス)
7 ファビアン・カンチェッラーラ(トレック/スイス)
8 ダビデ・チモライ(ランプレ・メリダ/イタリア)
9 トニ・ガロパン(ロット・ソウダル/フランス)
10 エドワルド・ボアソンハーゲン(MTN・クベカ/ノルウエー)