PAUL SMITH FOR ONOMICHI U2 コレクション
ポールが初めてしまなみ海道を訪れたのは昨年10月。日本のプレス担当からしまなみ海道の写真を見せられ「これは行くしかない!」と訪問を決めたという。
「初めて来たときにいちばん驚いたのは、新鮮な空気! 僕がロンドンに住んでいるからかもしれないけどね」と茶目っ気たっぷりに話す。
「半年前、ブルーライン沿いや、フェリーに乗って小さな島に渡ってそこのビーチ沿いをサイクリングした。田園風景や、適度な起伏、海沿いで水を感じながら走る体験は本当にすばらしかった。今まででベストと言ってもいいほど」
すっかり魅了されたポールにU2とのコラボレーションの話が持ち上がり、今回のコレクション発表に至った。海外ではさまざまなコラボレーション商品を発売しているが、ポール・スミスとしてバイクウエアを含むラインナップをコラボレーションしたのは今回が初めて。
150人の招待客限定で開催されたパーティでは、U2の設計を手がけた谷尻誠氏、吉田愛氏とのミニトークショーも行なわれた。昭和18年に竣工した歴史ある建物「県営上屋2号」の外見を保ちつつ現代的な内装で誕生したU2と、ビンテージなものにもつねに遊びゴコロを取り入れることが自身の哲学だと話すポールのトークは興味深く、みんな熱心に耳を傾けた。
今回のポール・スミス×ONOMICHI U2コラボレーション作品はU2の店頭とオンラインストア限定での発売となる。この機会に、ポールも魅了された尾道・しまなみ海道、そして「これからもいい意味で皆様の期待を裏切り続けていきたいと思います!」というONOMICHI U2を訪れてみてはいかが?
写真下・左:通気性に優れた「サイクルジャージ」は、昨年発表されたポール・スミスのサイクルウエア「531」シリーズと同じく、531の文字が大きくデザインされる。
※ レイノルズの名チューブ531の意味
写真下・中:左奥の「オーガニックコットンプリントTシャツ」。左胸に大きく配置されたハートマークは「ラブサイクリング、ラブ尾道!」の意味。手前の「インディゴプリントTシャツ」に、坂道をイメージしながら書かれた「オンワーズ、アップワーズ」は上り坂で疲れてキツいときなどに自分を鼓舞するときに使うイギリスの表現だという。肩にかかっているのは「サイクリングミュゼットバッグ」。
フィジークとのコラボサドルも発表され、アスファルトとブルーラインをイメージした”しまなみ海道”らしいカラーリングとなっている。
昨年訪れた際、強く印象に残ったという「尾道の海と青空」をイメージとしたブルーを基調とした8点が発表された。